Black Look. Ⅱ (ページ5)

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KAITO side…
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俺の話を聞き終えた廉は

Aちゃんに起きた出来事に衝撃を受けたのか

全身が硬直してしまったように見えた。

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でも…

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『…、、、俺が、Aちゃんを守る。』

廉「…、それはあかん。」

『…今の廉に、そんなこと言う権利あるの？』

廉「…でもあかんねん。」

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廉は、俺を振り切り

恐らく今の一部始終を見ていたであろう

Aちゃんの元へ駆け寄って行ってしまった。

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廉「…、A。ごめんな…？」

「…、、、。」

廉「俺、お前のこと傷つけてばっかで…」

「…別に。傷つけられたなんて思ってないよ。」

俺は、2人の様子を

見ていることしかできなかった。

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廉「…っ、なんで俺を責めへんねん…っ！！！」

「今、アンタを責めたって何も解決しないでしょ！」

廉「その顔の傷だって…っ！！」

「もう、私は大丈夫だから。放っといて！！」

廉「放っとけるわけないやろ！！！」

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次の瞬間

廉は、ソファに座るAちゃんを

真正面から抱き締めた。

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…KAITO side