Black Look. Ⅱ (ページ35)

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目の前で、妙にソワソワしながら

ママが持って来てくれた

オレンジジュースを

ストローでチュウーーーッと

永遠に吸い続けている永瀬。

…なにこの人。笑

初めて会ったときの印象とは

まるで違うその姿に

思わず笑ってしまいそうになる。

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『あのさ…っ、』

「ジュルッ…」

私が声を掛けたところで

もう、オレンジジュースは空っぽになっていた。

『え、もう飲んだの？！』

「緊張して、喉乾いてたんやて、」

『ふふっ(笑)なにそれ。笑』

「…笑うなや…っ！！」

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これだけ緊張してくれていた永瀬に

こんなことを聞くのは

間違っているのかも知れないけど。

でも、聞かずにはいられない。

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『ねぇ、私たち本当に付き合うの…？』

予想通り、

永瀬は目をまん丸にしている。

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「…え、付き合わんの？」

『だって…。付き合おうって言われてない…』

「えぇ…、、、」

なによ、その

"マジか" って言いたそうな反応は。

恋愛経験ゼロの私にとっちゃあ

そんなの

言ってくれなきゃわかんないんだよ。

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