Black Look. Ⅱ (ページ31)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:100,540 hit

081 ページ31

JIN side…
▼

.

昼休みが終わる頃

廉がAちゃんを連れて

俺たちの部屋に帰ってきた。

そのAちゃんの表情は、いかにも

" 不本意ですっ！" と言っているようだった。

しかし、彼女は恐らく

膨らませてる頬が赤く染まっていることには

気付いてないんだろう。

…ふふ(笑)可愛いかよ。笑

.

「…久しぶりに来た。…地獄の最上階…、、、」

廉「あ"？地獄の最上階ってなんやねん。」

「アンタが居るから地獄だったのっ」

廉「はぁ？なんやねん！逆に天国やろ…っ！」

相変わらず言い合いばっかりしてる2人だけど

その手はしっかりと廉に握られてて

Aちゃんも握り返してる。

.

「…ねぇ神くん、海ちゃんは…？？」

Aちゃんは、

関わらないと言ったことを

海人にも謝りたいんだと言った。

でも、実は海人は

Aちゃんが危険な目に合ったことに

誰よりもショックを受けていた上に

あの日、病室で廉と抱き合ってる姿を見てから

一度も学校に来ていなかったんだ。

けど、そんなこと

今ここに居る2人には

とてもじゃないけど伝えられなくて

俺は

『今日はまだ来てないんだよなあ』

と言って、誤魔化した。

▲
…JIN side