Black Look. Ⅱ (ページ4)

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KAITO side…
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"グーチョキパーでグーチョキパーで何作ろお～…"

岸くんが、Aちゃんを励まそうと

何やら目の前で馬鹿なことを始めた。

「ねぇ、岸くん。幼稚園生じゃないんだけど？笑」

と、笑えるくらいには

元気を取り戻した様子だった。

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しばらくして、

エレベーターの音が聞こえれば

ものすごい焦ったような表情で

廉が部屋に入って来る。

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廉「…っ、、はぁ…はぁ…Aは…っ？！」

『あそこにいるよ。』

俺の指差す方向には

岸くんに笑わせてもらい

玄さんと紅茶を飲むAちゃん。

廉の存在には、まだ気付いていなかった。

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廉「…っ…、、、A…っ！！！」

彼女の名前を呼んで

そちらへ向かおうとする廉。

その声で、

彼女も廉の存在に気付いてしまった。

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でも俺は…

『…っ、、、！！…行かせない…、、、』

廉「…は？何言ってんの？行かせろや。」

『…っ！！廉なんかに、Aちゃんは渡さない！』

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廉の行く手を阻み

今朝見た光景を廉に伝えて

気が付けば

『なんでAちゃんが傷つかなきゃダメなの！』

と、廉を責めてしまっていた。

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