Black Look. Ⅱ (ページ30)

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「…んもお！！ついて来ないで…っ！」

『なんで？無理。』

プリプリしながら前を歩くAの後ろを

しつこくついて行けば

誰も居ない渡り廊下で急に足を止めたAに

思わずぶつかりそうになる。

『…うおっ！…ん？なに？笑』

そう笑いながら聞けば

下から睨み付けてくるけど

絶妙な上目遣いが可愛くて仕方ない。笑

『…そんな顔しても可愛いだけやで？笑』

「…なっ、、、！！」

『ふはっ(笑)顔赤っ。笑』

揶揄い続ける俺とは対照的に

顔を赤くしながらも頬を膨らませるA

かと思えば、突然俺の腕を掴む。

そして、

「……、うるさい…。」

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そう言ってAは

自分から俺の唇を奪った。

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…Aにキスをされた。

それでも俺に好きとは言わないらしい。

" 私のファーストキスだったのに。"

などと、何やらぶつぶつ言いながら

また歩く足を進める。

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全部俺への文句やのに

照れ隠しをしてるAが可愛くて

その手を掴んで引っ張っては、

今度は俺が

うるさいと言って彼女にキスをした。

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「さっさと俺が好きって言えや、あほ。」

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