Black Look. Ⅱ (ページ29)

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JIN side…
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紫耀と玄樹と廊下を歩いていると

たまたま通りかかった食堂が

すごい騒ぎになっていることに気付く。

みんなの視線の先には

ニコニコ、いや、ニヤニヤしている廉と

戸惑いを隠せないAちゃんがいた。

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面白くなりそうだとそのまま眺めていれば

廉が突然、Aちゃんを立ち上がらせ

後ろから抱き締めた。

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廉「コイツ。俺の彼女やから。」

と、ドヤ顔をしている廉の前で

Aちゃんは、口を開けて放心状態。

かと思えば、

「…、、、はぁあ？！！！」

と、発狂し出した。

「「「キャーーーーーーーーッ！！！」」」

周りの人達は悲鳴を上げてしまい

女の子たちは、"絶望" の顔を隠し切れていない。

廉「…え？なに、そやろ？？」

『誰もそんなこと聞いてない…っ！』

廉「は？ちゃうん？うわっ、お前、この期に及んで

俺の愛の告白を無視するつもりやったんか？！？！」

周りの生徒たちにとって今の廉は

今まで学校で見せていた廉とは

とてもじゃないけど同一人物には見えないだろう。

それほどまでに饒舌で

人間らしくて、楽しそうだった。

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「……っ、！！知らない…っ！！！」

そう振り切って

食堂をそそくさと出て行くAちゃんを

廉「うわっ！おまっ…ちょお待てや！！！」

と、追いかけて去った廉をみて

泣いてしまった女子生徒は

ココにいったい何人いるんだろう…

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『…馬鹿だなあ、やっちゃったよ、、、笑。』

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…JIN side