Black Look. Ⅱ (ページ18)

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いつもひとりぼっちでいる私に

最近よく構ってくれる男の子がいた。

同じクラスの、湊悠馬(ミナトユウマ)くん。

どうして、私と一緒に居てくれるのかは

わからないけど

ひとりで過ごすより、ずっと良かった。

彼に、甘えさせて貰っていたんだ。

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けれど、、、

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そんな優しかった彼は

今、私の目の前で

とても恐ろしい笑顔を私に向ける。

『ねぇ…っ、どうして？コレ、外してよ！！』

私は今朝、

湊くんの取り巻きと思われる男たちに

拉致されてしまい

今、縛り付けられて身動き取れない状態。

つまり、絶体絶命の…ピンチ？？！

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『なんで…っ？どうして？どういうことなのっ？』

そう私が彼に聞けば

永瀬のお父さんが

湊くんのお父さんをリストラしたせいで

家族がめちゃくちゃになったとのこと。

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湊「お前はアイツを誘き寄せるためのおとりだよ」

『…そんなの、永瀬は関係ないじゃん…っ！』

湊「ウザいんだよ…っ！！

チヤホヤされて調子乗りやがって。

どうせあんな奴らには俺の気持ちはわからない」

『だからって…っ、永瀬は来ないよ。

私が関わってないの、知ってたでしょ…

それに、こんなことして…っ！！！

_____ﾊﾟﾁﾝｯ!

湊「うるっさいんだよっ！！お前は黙ってろよ。」

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