Black Look. Ⅱ (ページ11)

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早退して家に帰ると

ママがビックリしていた。

それもそのはず。

顔に傷まで作って

制服も汚れてしまっていたし

体もボロボロなんだから。

母「どうしたの？！」

『ちょっと、喧嘩しちゃって。』

母「アンタ、そんなヤンチャだったっけ？笑」

『高校デビューってやつ？笑』

私の誤魔化しに気付いているんだろうけど

ママは何も聞かず、そっとしておいてくれた。

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すぐにお風呂に入って

何事もなかったように

テレビを見ながら合図を頬張る。

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_____ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝｯ

母「はぁ～い！」

相変わらず上機嫌な母が玄関に向かえば

次に聞こえてきたのは

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" 申し訳ございませんでした…っ！"

と、謝る

聞き馴染んだこえだった。

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母「いやいや…っ！大丈夫だから！ね…？」

と、戸惑うママの声が聞こえて

玄関を覗く。

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『えっ！？ちょっと、何してんの…っ？！』

母「廉くん、Aの傷は自分のせいだからって…」

『…っ？！違うよ…っ！誰も悪くないの…っ！』

母「そうよ、廉くん。顔を上げて…？」

体勢を戻した永瀬の表情は

あまりにも真剣で、

こちらが怯んでしまいそうなほどだった。

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