Black Look. Ⅱ (ページ1)

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翌日、何故かいつもより早く目が覚めたので

少し早めに家を出た。

『…なんか、ドッと疲れが、、、』

今考えれば

昨日はとんでもない１日だったように感じる。

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" Aさん、ちょっと一緒に来てもらえる？"

学校に着いてすぐ

ニコニコして可愛らしい女の子たちに

連れて来られたのは体育館裏だった。

そこで、私は絶句する。

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"この写真、あなたよね？"

"廉様の周りウロついて、どういう神経してるの？"

"しかもこれ…、

なんでアンタが廉様に抱き締められてるのよ！"

"ドブネズミなんてね、廉様には要らないのよ！"

見せられた彼女たちの携帯画面には

私が永瀬に抱き締められている写真。

昨日の夜のものだった…

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バレてしまえば、こうなることなんて

安易に予測できたはずなのに。

私は、馬鹿だ。

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でも、

こんなことになってもなお

永瀬に抱き締められたことに後悔なんてない。

私は本当に、馬鹿な女だと思う。

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"消えろよ…っ！！！"

"ウザいんだよっ！！"

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_____ｶﾞｼｬﾝｯ!‼

彼女たちの言葉にならないほどの怒りと共に

今度は、周りにあった色んなものが飛んでくる。

『ちょっと！辞めてよ…っ！！』

と、抵抗してみても

辞めてくれるはずはなかった。

それほどまでに

永瀬はこの子たちに愛されていて

それほどまでに

私はこの子たちを傷つけてしまったらしい。

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" アンタなんか居なくなればいい…っ！"

と、罵られながら

髪を乱暴に掴まれ、そばにあった

狭くて暗い、今や誰も使わない

古い体育館倉庫の中に連れ込まれ

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_____ﾊﾞﾀﾝｯ!…ｶﾞﾁｬｯ

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どうやら私は、

閉じ込められてしまったらしい。

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