Black Look. (ページ50)

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「お前も、、、？」

『え？』

「お前にも…助け求めていいん。」

『いや、私に仕事のことはちょっと…』

「ちゃう。……こーゆーとき、」

…こーゆーとき。

とは、弱ってるとき…？

『…。あぁ、、、別にいいけど…、

彼女じゃない女の子に抱き着く癖はどうにかしてよ』

「…はぁああ？」

『ちょっと！耳元で叫ばないでよ…っ！』

「…誰にでも抱き着いてるみたいな言い方すんな！」

何故かムキになっている永瀬がおかしくて

つい吹き出してしまうけど

そんなこと気にも留めないくらい

この男は今、必死らしい。

『はいはい。ごめんごめん。で、いつ離す？コレ』

「離さん。」

『は？今言ったばっかりじゃん！』

「ふはっ(笑)そやったなあ～笑」

弱々しくなったと思えば

今度は楽しそうに体を揺らす。

ここまで読めない男は初めて見たかもしれない。

そもそも周りに男子なんて

今までほとんど居なかったのだけど。

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『ちょっと！私のことまで揺らさないで。』

「は？、ええやん？」

『良くない。…今すぐ離さないと、暴れるよ？』

「あかんあかん…っ！ごめんやん？笑」

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今度こそ、ようやく腕を離してもらい

体が解放された。

そして、もう一度だけ

今日のことを申し訳なさそうに謝った後

いつのまにか

ヘラヘラしたヘラ男に戻った永瀬は

暗い夜道の中を帰って行った。

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凄い勢いで振り回されている私は

もうすでにお腹いっぱいな感覚で

できれば平凡な生活に戻りたいのだけど。

去っていく背中を

不思議な人だなあ～、と思いながら見つめれば。

でも、もう少しだけ

その中を覗いてみたくもあった。

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ここまで読んでいただきありがとうございます♡

まだまだ続きます…！

長編になる予感です…！

移行後もよろしくお願いします♡