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KAITO side...
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『廉もそろそろ女の子達に優しくしたら〜？』
「嫌やな」
『なんでぇ！可愛いじゃん！』
「うるさ。ロクな女捕まえてないくせに。笑」
『でも実際、にのちバチボコ可愛いじゃん！』
「…。」
.
え？！
もしや！？
ガチ？！！
廉が否定しないなんて
そーゆーことだよね？！
『だから突っ掛かったんだぁ！笑』
「そんなんちゃうわ！」
『はいは〜い！』
.
でもたしかに、
今まで廉に近寄ってきた女の子たちとは
全然違ったもんね。Aちゃん。
負けん気の強さとか
そもそも廉に媚びてすらなかった。
.
『俺はもう海ちゃんって呼んでもらったもん〜』
「あっそ。んならいつも通りお前が遊んでやれば」
なんて、冷たく言い放った割に
廉の瞳の奥が揺れたのを、俺は見逃さなかった。
『ねぇ、廉、、、
_____prrrrrr,...prrrrrr...
廉の携帯が鳴る。
その瞬間、廉の表情が曇ったので
相手が誰だか予想がついた。
「悪い。父親やわ。」
そう、一言だけ言って
３コール以内に電話に出る廉。
それは、
廉のお父さんから厳しくしつけられた廉の癖。
.
俺が静かに廉の部屋を出ると
続いて廉も部屋を出る。
そのまま、また、
お父さんの仕事場へと飛んで行った。
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...KAITO side
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作者名：Raine. | 作成日時：2020年5月24日 1時
