Black Look. (ページ48)

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送る、と言って聞かない永瀬の隣を

ゆっくり、トボトボと歩く。

『今日は珍しく車じゃないんだ』

「焦りすぎて、気付いたら走ってた」

『アンタにそんな体力あったの？』

「いや、ない。着いた頃にはバテバテやった」

『ふっ(笑)でしょうね。笑』

喧嘩ではない会話は

やっぱりどこか、もどかしい。

大っ嫌いなはずだったのに

今ではこの人を、素直に許容できてしまう。

、、、変なの～

お互い無言で歩いたり

ポツポツと何でもないことを話したり。

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家の近くの交差点まで来た。

『ここでいいよ、』

「いや、前まで。」

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まだ多分、この人の中で

モヤモヤしたのが取れないでいたんだろう。

何か話したそうだったから

私はそれを歩きながら黙って待った。

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「…、あのさ、、、俺。きょ……

_____ﾌﾟﾌﾟｰｰｰｰｰｯ

『…んっ、、、…！！』

永瀬が口を開いた瞬間

車のクラクションが鳴り響き

凄い勢いで走ってくるその車から

私を守るように覆い被さりながら

永瀬は私を抱き締めた。

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『…あっ、、、ごめん、』

そう言って離れようにも

永瀬の腕の力があまりにも強くて解けない。

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『…ちょっと？』

「…、頼む。振り解かんといて、、、」

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