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目の前で頬杖を着きながらメニューを見るムラタユウキは目が死んでいる。
「あんま高いのにしないでね」
「は?」
「俺が奢るとか1000年に1回くらい」
「アンタが誘ったんでしょ」
「そりゃそーだけどさ」
ムラタユウキは言葉を濁すとやっぱいいやと言ってまたメニューに視線を移す。
.
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適当に食べたいものを頼んでご飯が来るまで特に話すことも無くぼーっとしていると甲高い声が耳に着く。
「あ!!!ゆーきぃっ!」
声の主はムラタユウキ目当てだったらしく明らかに嫌な顔をする目の前の性悪さん。
「あー、やっほ!!」
「てかさー。なんで他の女と遊んでんの?」
「え?」
「うちのこと好きって言ったじゃん!」
「いつ?」
「一昨日の合コン!」
「そーだったっけ。酔ってたんじゃね」
「はぁ?」
「てかさあ」
ムラタユウキの横に立っている"ぶりっ子ちゃん"は悔しいのか唇を噛み締める。
.
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「俺が1回くらい好きって言ったくらいで調子のんなよブス。」
うわぁ。こいつ性格悪。
この言葉が爆弾で"ぶりっ子ちゃん"はしゃがんで泣き始めた。
「ったくそーゆーのがだりぃんだよ」
「…っ最低!!祐基なんか大っ嫌い!」
「あっそ。俺はずっと前から大っ嫌いだよぶりっ子ちゃん」
ムラタユウキがぶりっ子ちゃんににこやかに手を振る。
「アンタ最低だね」
「あーゆー奴が一番嫌い執拗くてすぐ泣く」
「分かる」
そうこうしているうちにご飯が運ばれてきて腐ってる性格とは裏腹にちゃんと"いただきます"と手を合わせてから食べ始めるムラタユウキ。
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りの(プロフ) - 金柑さん» ありがとうございます〜;;;; (2018年12月23日 22時) (レス) id: d1d2f90851 (このIDを非表示/違反報告)
金柑(プロフ) - 面白かったです!これからも頑張ってください!! (2018年12月23日 22時) (レス) id: 6003901f10 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - si-si-さん» うわぁあ嬉しいです;;ありがとうございます笑 (2018年12月23日 18時) (レス) id: d1d2f90851 (このIDを非表示/違反報告)
si-si-(プロフ) - 更新すごく楽しみにしてて、本当に読むたびドキドキしました!読んでたら頭の中にユーキくんのくしゃくしゃ笑顔が見えてました。笑 (2018年12月23日 17時) (レス) id: 3493d0358c (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - だしの素さん» ありがとうございます〜;;;;いえいえ笑笑 (2018年12月23日 15時) (レス) id: d1d2f90851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りの | 作成日時:2018年11月23日 15時