BLaCk HeARt .

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今週に入ってからやけに冷え込んできて出来れば外に出たくない。家にこもってたい…。









だけどそんな浅はかな願いも叶うはずがなくて出来るだけ着込んで大学に行くために家を出る。









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「コンニチハ。隣いい？」









いつもの様に教室の隅に座っていると髪色が派手で強めのカールの子…、村田クンと仲のいい子が首を傾ける。






特に断る理由もないし二つ返事で了承する。









「今日、祐基居ないんだよね」


「へぇ」


「ほかの友達も誰もいなくて」


「はぁ」



あんなに大人数なのに誰一人被らないことなんてあるのかと思いながら曖昧な返事をする。



「あの、白雪さんって午後まである？」


「あるよ」


「良かったら…一緒にお昼食べない…？」


「…別にいいけど」









女子ってのは本当に理解不能。
名前もろくに知らないこの人は数日前まで私の悪口を言っていたし、ぼっちは嫌だからって理由で私を誘ってるんならやめて欲しい。

悪いけど私はその為に一人でいるんじゃないんだ。









「本当！？よかった〜、私、白雪さんと仲良くしたいと思ってたの！」


「…それは良かった」


「私のこと呼び捨てで呼んでいいよ！てか、名前知ってる！？安藤瑠姫って言うんだけど…」


「…瑠姫。私も呼び捨てでいいよ」


「やった！！Aって呼ぶ！」









楽しそうにきゃっきゃする瑠姫を横目に教授が来たことを確認してノートをとる準備を始めた。

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