【刀剣乱舞】ブラック？気の所為じゃないかな

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「主よ、失礼するぞ」







『三日月……！』






俺が主の部屋に入ると、それはそれは嬉しそうな顔を見せてくれた。






あぁ、なんと愛らしいのか。




あの見習いとは大違いだ。







「主よ、見習いから聞いたのだが」




『何をです？』






見習いを消し去る、この方法は頭の中から抹消された。





ならば残る道は一つ。






主がこの本丸からも、あの見習いからも開放される道筋。








それは








「お主、見習いに謀反を働いているそうだな」





『…………え、』







追い出すのみ。











『み、三日月……？私決してそのような事は、』






「そんな見苦しい言い訳はせんで良い。」



『…っ、』





あの愛らしく綻んだ主の顔が絶望の色へと変わる。






あぁ、胸が痛い。




だがこれでいい。




これで、ここにいる鬱陶しい刀剣共からも見習いからも開放してやれる。






さすれば、俺だけ見てくれるだろう？





お主を救った救世主となるのはこの俺だ。








「見習いをどうしようと勝手だが、お主がここにいては困る。故に出ていけ」





『み、かづ……き』






大きな瞳から大きな粒を零す様はまさに天女の様。




その涙を拭えぬ俺を許してくれ。






その代わりと言ってはなんだが、俺はいつまでもお主の傍に居ることを誓おう。

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