君の知らない物語 ページ11
俺はアイツが嫌いだ。
『貴方と私は同じよ。』
たまたま、係の仕事が一緒になった時、アイツはポツリと呟いた。
体育祭の前日。
親父の力を使わずして、体育祭を勝ち取ることを呪いのように目指しながら意気込んでいた。
轟「俺はテメェとは違う。テメェみたいな気味の悪い奴とは違う。」
『ええ。そうよ。だから��最後��に置き土産として警告。コレが��緑谷一澄��として貴方に言う最後の言葉よ。』
アイツはこちらを見た。ゆっくりと。
轟「ッッ！！」
その顔は慣れ親しんだ、俺と��同じ��顔だった。
嘆きと憎悪に塞ぎ込んだ表情。
『貴方はまだ諦めていないのね。
何処かでまだ幸せを願っている。私もよ。』
でも、やめるの。
いい加減願うのは飽きたから。
自嘲的に笑う彼女に何も言えない。
『貴方は幸いにもまだ、��ソレ��を使っていない。
結果がわからないものに諦める必要はないから。』
だから、諦めるな。轟焦凍。
お前はまだ、決定打を打っちゃいない。
轟「テメェ、何を隠してやがる！何を・・・！」
彼女は己の美しい両手をジッと見つめた。自分が左を見るのと同じ目で。
『ただ全身が憎い。此れは紛れなく自分で。
でも、自分じゃなくて、でもこうなる原因となったのは、紛れもなくまた自分で。』
・・・私の力じゃないの。
じゃあ次はどうするかって？
『簡単よ。最後には自分では無くなればいい。
気をつけて？最初は小さなところから、一つ、二つ、最終的には自分が憎くなってくる。』
自分の力。
気をしっかり保ちなさい。分からないでしょうね。
ええ、分からないウチが花よ。
自分で気づいて、その時に心から笑えなかったら、もう手遅れでしょうから。
『笑えないの次はね、泣けない、怒れない。
顔の形を変えることしかできなくなる。』
一瞬で憎しみの表情が朗らかな笑顔は変わった。
デリカシーが無くて、最低で、怖くて。
気味が悪いのは、怖いのは、嫌悪してしまうのは。
ソレが自身の最悪の未来の形だったからで。
『向き合う事が出来なかったのは、私の方。
貴方を見るとどうしようもない。
その気持ちがどういう種類のものか予測してしまうから、それなのに何もできない。
これしか貴方に言えることが思いつかない。』
ごめんね。酷いことして。
大丈夫、貴方はいいヒーローになる。
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かむかむ(プロフ) - Tyrant-unknownさん» リクエストありがとうございます！楽しんで貰えると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2019年4月29日 23時) (
レス) id: 09c547eef6 (このIDを非表示/違反報告)
Tyrant-unknown - お久しぶりです。またで申し訳ないですけどリクいいですか？弔くんと夢主ちゃんの恋人同士みたいなのがいいです。お願いします。名前が長ければTyrantでいいです。 (2019年4月29日 22時) (レス) id: f453f15264 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ(プロフ) - ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年4月4日 21時) (レス) id: 09c547eef6 (このIDを非表示/違反報告)
unknown - リクエスト受けてくださりありがとうございます。面白かったです。 (2019年4月4日 6時) (レス) id: f453f15264 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ(プロフ) - unknownさん» リクエストありがとうございます！楽しんで貰えると嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします！ (2019年4月3日 22時) (レス) id: 09c547eef6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむかむ | 作成日時：2019年4月3日 0時
