嘘だと言って頼むから ページ35
爆豪勝己はオールマイトに声をかけられた。
あの出久との決闘の日以来自分と出久はオールマイトによく声をかけられていたが、この日ばかりは何故か自分だけだったのだ。
オ「よく来たね。爆豪君。」
真剣な表情のオールマイトに爆豪は顔を顰める。
折り入ってなんの用事なのだろう。しかも自分だけに。
爆「なんだよ。改まって。」
オ「話は彼に聞いてほしい。」
ガラリとドアを開けるとそこには。
燃え盛るような赤の髪、髭、
そして彼のクラスメイトの実の父である。
爆「アンタはエンデヴァー・・・!」
エンデヴァーは爆豪の方を見るとフゥと溜息をついた。
エ「君が緑谷一澄の幼馴染だな。」
今日は君に話したいことがあってきた。
話の中身はこうであった。
彼女とは何度か交戦している。
随分と手強いくせに茶目っ気があって小憎たらしい奴だった。
だが、ある日。
アイツはまるでAFOそのもののように豹変した。
そして、
エ「自分自信と家族やクラスメイトなどの話をすると、記憶の欠落が見られた。
恐らく自己暗示のようなもので忘れているのだろう。」
は?
忘れた?記憶が無い?
あのね !一澄ね!
かっちゃんはすごいなぁ!
・・酷いよ。かっちゃん。
もうやめてよ。
有難う。勝己。
あの声で名前を呼ばれるたびに俺はもどかしくて恥ずかしくてどこか幸福な気持ちになったんだ。
爆「アイツは俺を忘れて?」
エ「あぁ。その可能性は限りなく高いだろう。」
オールマイトが息を呑むのが聞こえた。
嘘だ。そんなの、アイツが忘れるものか。
あんなにしつこくしつこく、デクにつきまとって、高校生になってまで頰にキスしたりして。
微笑ましくて、暖かくて。
愛してるんだ。俺はアイツのヒーローなんだ!
爆「ふん。冗談抜かすな。どーせしらばっくれてただけだ。アイツがやりそうなことだ。
何年幼馴染やってると思ってんだ。」
エ「それなら良いのだが。」
オ「そうか。一応、緑谷少年には秘密にしといてくれるかな?ショックなことだと思うから。」
オールマイトが口を噤んだ瞬間だった。
ガラリとドアが開く。
そこには真っ青な顔で吐き気に堪えるようなデクがいた。
オ「緑谷少年ッ!?どうしたんだ!?真っ青だぞ!?」
オールマイト、姉さんに会いました。
オ「!!」
緑「姉さん、姉さんはもう、」
僕のことを覚えてないんです。
殺す日が楽しみだって、眠れないって、
デクは真っ青な顔で地面に崩れ落ちた。
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かむかむ(プロフ) - Tyrant-unknownさん» リクエストありがとうございます!楽しんで貰えると嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年4月29日 23時) (レス) id: 09c547eef6 (このIDを非表示/違反報告)
Tyrant-unknown - お久しぶりです。またで申し訳ないですけどリクいいですか?弔くんと夢主ちゃんの恋人同士みたいなのがいいです。お願いします。名前が長ければTyrantでいいです。 (2019年4月29日 22時) (レス) id: f453f15264 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ(プロフ) - ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年4月4日 21時) (レス) id: 09c547eef6 (このIDを非表示/違反報告)
unknown - リクエスト受けてくださりありがとうございます。面白かったです。 (2019年4月4日 6時) (レス) id: f453f15264 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ(プロフ) - unknownさん» リクエストありがとうございます!楽しんで貰えると嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします! (2019年4月3日 22時) (レス) id: 09c547eef6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かむかむ | 作成日時:2019年4月3日 0時