初めての渋谷ショッピング ページ10
渋谷1○9。
古今東西、ギャルのファッション界を先導してきたのはいつだってここだった。
要するに。地味な私には一生縁がなかったはずの店だ。そう、はずだった。
「A、目ぇ輝かせすぎ。もしかして、マルキュー初めて?」
万次郎くんが面白そうに笑うので恥ずかしくなる。
『うん、実は、初めてで・・・』
「よしっ!!じゃあ今日はエマがAちゃんのマルキュー&高校デビューをプロデュースしちゃうぞー!!」
「おい、エマ落ち着け〜。うさぎみてぇだぞ。」
「もう!可愛いじゃん!うさぎ!」
ぴょんぴょんと跳ねるエマちゃんをドラケンくんは手慣れた様子で落ち着かせる。
『その、言いづらいんですが、私、服って安売りのトレーナーとかシャツばっかで、わからないんだけど・・・』
「大丈夫!エマに任せて!まずは、化粧品ね!安くて発色いいの知ってるから!」
エマちゃんはぐいぐいと私たち3人を可愛らしいピンクの化粧品コーナーへと連れて行く。
「うん。Aちゃん、肌は綺麗だから、コンシーラーとかはいらないかな、下地はこの日焼け止め効果あるのがいいかも。」
『日焼け止めだけは塗ってるんだけど、それ以外にも必要なの?』
「うん!お肌の保護ってことなら、日焼け止めとパウダーだけで十分だけど、マスカラ、アイシャドウとかラインとか、色つきのティントとか塗った方が華やかになる!」
テキパキとお手頃価格の化粧品を選んでいくエマちゃんにほぉっと感心する。
さすが女の子だなぁ。私も女子なんだけど。
そういって比較的初心者でも使いやすいというものをいくつかカゴに入れた後、うーんと悩み始めた。
『どうしたの?』
「どっちがいいかなぁってティンと。赤とちょっとピンク入ってるやつ。赤は引き締まった印象で、ピンクだとぷるんって感じ、どっちも捨てがたい。迷うわ!!」
頭を抱えるエマちゃんにドラケンくんも一緒に悩み始める。私はどちらも可愛い色だなと思うけど本当に似合うのだろうか。
「ん、こっち。」
悩む私たちにマイキーくんはピンクの方のティントを手に取った。
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46猫(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです! (5月10日 19時) (レス) @page19 id: d55f453f72 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ - あぁ…。神ですか?天使ですか?マジでおもろすぎです!!続きィ!続きが気になりすぎる…。無理せず更新頑張ってください!!!! (2022年10月30日 18時) (レス) @page24 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - 神いいいいいいいいいいい!!!!!!!!この小説だけで生きてられる!!!!!!!!!幸せ!!!!!!!!!!!!!!ありがとう!!!!!!!!!!!!!! (2022年10月21日 21時) (レス) @page23 id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ(プロフ) - 皆さんコメントありがとうございます。気まぐれ更新なので執筆意欲が湧いたときにザッと書く感じなのですが、なんとか完結まで持ってけるように頑張ります。 (2022年10月16日 0時) (レス) id: 200c6d8890 (このIDを非表示/違反報告)
極ちゃん - 私の好きな作品達っっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!続き見ます!!!平和軸なのも嬉しいです!!!!!!!たけみっち感謝!!!!!かむかむさんありがとう!!!!!!!! (2022年8月17日 22時) (レス) @page14 id: eab1618b74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かむかむ | 作成日時:2022年1月28日 3時