二人 ページ18
出久の怒りの言葉に一澄は優しく微笑んだ。
出久はそれを見てギョッとした。
『ねぇ、愚かで可愛い弟よ。英雄になりたいお前に一つ質問だ。』
姉は両手を広げるとクイズでもするように語り出した。
『さて、とある国の大事なパスワードが盗まれた。
そのパスワードは核の起動に関わる危険なものだ。
最悪、地球が滅びる。
やっとの所で盗っ人を追い詰めた。これ以上ないチャンス。
パスワードは奴の頭の中。
銃を持っているお前はそれを撃てばいい。
しかし、困ったことにそいつは人質を盾にしてこういった。
自分を撃とうとすればコイツの首を絞めると、
人質は小さな一般人の子ども、おまけに恐怖で動ける状態じゃない。
さぁ？どうする？』
どうする？どうすれば、
助けたい、でも！！
助けたらどうなる？殺さなければどうなる？
逃したら、そいつがパスワードを広めたりしたら、
緑「どうすれば・・・。」
絞り出したような声で一澄に尋ねる。
一澄はニッコリと笑って言った。
『簡単よ。貴方はねぇ、迷いなく引き金を引けばいい。一人と世界中の命、悲しいけれど対価は平等でないもの。』
こういう選択がねぇ、救うという事なの。
出久は思った。できないと。
できるわけないと。
緑「そんな事！！できるわけないだろう！！」
みんな救わなきゃならない。
だってヒーローだから！！
『そう！！できるわけない！！
正義のヒーローにそんな事は！！』
だから、私がやる。
私がこの手で引き金を引き、そいつと罪のない子どもを殺す。
正義じゃ世界は救えない。
でも、誰がやらなくてはいけない。
手を汚さなくてはいけない。
そう、それこそが。
一澄のなるべき存在。
『たとえ敵になろうが、私は世界を救い続ける。』
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かむかむ(プロフ) - 充希さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月8日 21時) (
レス) id: 09c547eef6 (このIDを非表示/違反報告)
充希 - エンデヴァーがエンデバーになってますよ！この作品が好きなので、更新頑張って下さい！ (2019年3月8日 13時) (レス) id: 1c94acc086 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ(プロフ) - 5000ヒットありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月6日 23時) (レス) id: 09c547eef6 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ(プロフ) - 4000ヒットありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月4日 23時) (レス) id: 09c547eef6 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ(プロフ) - ありがとうこざいます！！凄い嬉しいです！テスト期間で中々更新できなかったのでこれから沢山更新していきます！応援ありがとうございます！ (2019年2月28日 19時) (レス) id: 09c547eef6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かむかむ | 作成日時：2018年11月21日 23時
