ある英雄の卵の回想 ページ1
僕は緑谷出久、無個性だ。
唐突だが、僕には姉がいる。僕とは似て似つかない姉が。
いや、最初からそうだった訳でない。
ある日を境に姉は僕とは全く違う人間になった。
そう、あれは溶けそうになるほど暑い、夏の日のこと。
��無個性��のオマエらがヒーローになれるわけねーよ！！
唇を噛み、涙を堪え、俯く姉に僕は我慢出来ず、
気づけば叫んでいた。
緑「やめてよ！個性が無ければヒーローは無理なんて誰が決めたんだ！」
しまった、と思った時には遅い。
その日のかっちゃんはすこぶる機嫌が悪かった。
もう駄目だ！！
僕はそう思い、目をぎゅっと瞑る。
次の瞬間、爆発音が聞こえてきた。
甘いニトロの香りが香る。しかし変だ。
緑「へ？なんで？痛くない？」
ゆっくりと目を開ければ、
そこには呻き声を上げるかっちゃんと彼の代わりに愕然とした顔で爆破を使う姉がいた。
爆「なんだ？何が起こったんだ？てっ！？
おい！！一澄、オマエなにしやがった！？」
個性が使えない！！
俺の個性を返せと泣きながら怒鳴るかっちゃんはいつもとは違って酷く可哀想だった。
そりゃそうだ。
一方で姉は彼など目にも入らず、自分の手をグーパーすると、口角をじっとりとつり上げた。
そしてゾッとする様な声で、成る程。と呟いた。
僕とかっちゃんは身体が動かなかった。
『いいよ。かっちゃん。個性は返しましょう。
その代わりにもう出久を虐めては駄目よ？
もし次やったら貴方の個性を次こそ頂くわ。
貴方の個性は便利だから私はそれでもいいけど、』
それじゃあ、ほら？貴方が困るでしょう？
その日から姉はヒーローに憧れ無くなった。
その代わりに大量の哲学書と政治学の本を読み漁った。
口調も変わって、雰囲気も変わった。
かっちゃんのことをかっちゃんと呼ばなくなった。
オールマイトを見てもつまらなそうにするようになった。
姉は正義でなく、秩序を重んじる様になった。
ラッキーアイテム
革ベルト
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かむかむ(プロフ) - 充希さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月8日 21時) (
レス) id: 09c547eef6 (このIDを非表示/違反報告)
充希 - エンデヴァーがエンデバーになってますよ！この作品が好きなので、更新頑張って下さい！ (2019年3月8日 13時) (レス) id: 1c94acc086 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ(プロフ) - 5000ヒットありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月6日 23時) (レス) id: 09c547eef6 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ(プロフ) - 4000ヒットありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月4日 23時) (レス) id: 09c547eef6 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ(プロフ) - ありがとうこざいます！！凄い嬉しいです！テスト期間で中々更新できなかったのでこれから沢山更新していきます！応援ありがとうございます！ (2019年2月28日 19時) (レス) id: 09c547eef6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむかむ | 作成日時：2018年11月21日 23時
