相澤せんせーとツンデレ奥様【相澤消太】 (ページ24)

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じらいのうえでページ24

「あんたら！何やってるんだい！」

リカバリーガールに説教を喰らう二人にオールマイトは慌てる。

「で、でも！！よかったと思うよ！！」

「いいもなにもあるかい！？授業まるまる使って！教師二人が痴話喧嘩！！天下の雄英とは思えないよ！！」

プレゼントマイクがすかさずフォローを入れる。

「俺もよかった思う！！特にAの演技なんて！！“本物の敵“みたいだったし！」

『は？』

しまった。プレゼントマイクは大後悔した。悔やんでも悔やみ切れぬほど後悔した。

そうだ。“本物の敵“みたいなんて、"元敵“のこいつからすれば、

地雷そのものじゃないか！！

「わりぃ！！比喩だって比喩！！metaphor！！OK！？！？」

しかし、ここで火に油が注がれる。

「はっ、それもそーだな。おい、知ってるか？既婚者の浮気は犯罪だぜ？

こいつ、一回捕まりかけてなんとかお許しもらったくせにまた悪事を働きやがる。いくら、教育者の俺でもこいつにはお手上げだな！！」

相澤の火に着火用アルコールを注ぐような台詞にプレゼントマイクはガタガタと震えながらAを見る。

しかし、意外にもそこには静かなAがいた。

ひどく、寂しそうな顔したAが。

『・・・それも、そー、ね。

悪いわね。授業めちゃくちゃにして。ごめんね。』

プレゼントマイクは息を呑む。

まずい。これは。とてもまずい。

泣いて叫んでキレるならまだ、よかった。

でもこれは。諦観の目だ。

『だから言ったじゃない。私なんか、雄英の教師向いてないって。

あ、でもこれ監視なんだっけ？

もういいよ。監視。だってあの方も捕まったじゃん。私一人でできることなんてたかが知れてる。

何にもする気もないし、なんかあってもオールマイトかエンデヴァーが捕まえて、私をタルタロスに入れて、死刑にすればいいじゃん。

やっぱヒーローがやることってわかんないわ。』

ははと笑うとAは治療もそこそこに保健室を出て行った。

「おい！ショータ！！言い過ぎだろ！」

「いいんだよ。アイツには懲り懲りだ。」