相澤せんせーとツンデレ奥様【相澤消太】 (ページ21)

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よくあさぁ！ページ21

雄英高校。いつもなら穏やかに過ぎ去っていく職員室での時間が、とある夫婦の家庭内紛争をきっかけに泥沼と化していた。

『あらぁ？誰かと思えばあんたか、ごめんなさい？おっさんくさすぎて、清掃の人にしか見えなかったぁ。』

ばきぃ！！！氷が彼女の周りを覆う。オールマイトはひぃと声を出した。

「お前は、雄英の教師のくせにその年になっても個性の制御ができないのか？この、腐れビッチが。」

髪がふわりと上がり目が真っ赤に光る。

『あんただってじゃない。人のフリ見て我がフリなおせって言葉しってるぅ？』

「お前が個性を制御できてないからこっちがわざわざ消してやってんだよ？そんなこともわかんないのか？」

二人が、あ゛？と顔を見合わせる。

『へぇ？何？私に刃向かおうっての？いい度胸じゃない？表でろぉ！！』

「上等だよ。お前なんて生まれたての子猫みたいにひんひん泣かしてやる！」

『なんですって！？』

そんな二人に耐えきれずある人が声をあげた。

「やめなさい！君たちのやっていることはこの間の爆豪少年と緑谷少年となんにも変わらないよ！！」

我らがスーパーマウス根津校長である。
その台詞に二人は気まずそうな顔を見合わせる。

「そんなに戦いたいなら、演習で戦えばいいのさ！！！」

何をしてくれてんだ。あんたは。相澤とAを除く職員一同は内心絶叫した。

「今日からA組B組合同で一対一対戦演習が始まるね。最初にお手本を見せなきゃいけないし、ほんとはブラドとイレイザーだったけど、予定を変えればいい。」

ブラドはガタガタと震える嫌な予感しかしない。

「あの、私は、私は、私は実況します！オールまいとと！生徒たちに解説します！」

「なんで？君はなんかありそうだったら止めて入る係ね。実況はオールマイトがやればいいじゃん！」

悲報・ブラド。飛んだとばっちりを受ける。

「あの、ブラド、俺もいくわ。俺の受け持ちのクラス、授業十分進んでるし。

本当はミッナイ先生いりゃ、眠らせられたんだろうけど、あの人、今日出張だしな。」

「プレゼントマイク！！ありがとう！本当に、ありがとう！！」