相澤せんせーとツンデレ奥様【相澤消太】 (ページ19)

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とどろきけページ19

ここは轟家、No.2ヒーローエンデヴァーの自宅であり、Aにとっての事実上の実家である。

『ねぇーさぁぁぁん！！ショータが！ショータがいじめてくるヨォぉぉぉ！！！！！！』

轟焦凍は姉の膝の上で大泣きする叔母をキョトンと見つめた。

「なぁ、姉さん。あの人どーしたんだ？」

冬美はヒソヒソと弟たちに耳打ちする。

「A姉さん。イレイザーさんと揉めたんですって。」

「ええ？」

焦凍は耳を疑った。あのイチャコララブラブアラサー夫婦が喧嘩なんてあったためしが、

まあ、あるにはあるが。

「まあ、どうしたの私の可愛いA。いいのよ。今日はウチに泊まって。ね？貴方？」

「まあ、俺はそれでいいが。イレイザーは大丈夫なのか？」

ひんひんと泣くAは“いい！知らない！“と返す。Aを慰める妻を横目にエンデヴァーは燈矢にそれとなく聞く。

「お前、昨日の任務。アイツと同じだっただろう？思い当たるところは？」

「あー、とくに、あ、でも強いていうなら、アイツ、昨日ホークスと帰ってたな。まあ、イレイザーはそんな嫉妬するタイプでもないか。」

いろんな事情が重なってその通りなのだが、ヒーローなんて交友関係が広い方がいいのだし、とくに気に留めないだろうとエンデヴァーは首を傾げる。

「ま、まあ、A姉さん、今日は落ち込み中だし、好きなものでも食べて元気出そうぜ？

何食べたいの？」

「うう、エンデバ高火力チャーハン。」

「だってよ。親父よろしく。」

そんなかんなでエンデヴァーはチャーハンを作ることになり、冷はAのメンタルケア、轟家の子供たちはその様子をなんとも言えない気分で見ているのであった。