相澤せんせーとツンデレ奥様【相澤消太】 (ページ14)

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『はぁ。なんであんなこと言っちゃうんだろ。素直にかっこいいって言えばよかった。』

「どーしたの？Aちゃん。元気ないよ？あれれ？」

彼女は3年の波動ねじれ。

彼女が非常勤講師として古文を教えているクラスの生徒であり、雄英ビッグスリーの一人だ。

先生に対してちゃんとは本来なら注意するべきなのだろうし、もうちゃんと言われる歳でもないのだが、自分のような人間と仲良くしてくれてるので注意できずにいる。自分も彼女を姪っ子の感覚でねじれちゃん呼んでしまっているし。

「ん。何あれ？」

彼女が指す方向を見るとそこには。女子生徒が群がっていた。

“きゃー！！！ざわせんイケメーン！！！“

“今日おしゃれだし！髭なーい！！“

"相澤せんせーかっこいい！！！！！！“

ナンダアレハ？ナンダ？

雄英女子にキャアキャア言われながら、疲れた表情で歩く相澤。

しかし、Aのフィルター越しには“しょうがねぇなぁ、子猫ちゃん。フッ。“っと言いながら歩いているようにしか見えない。

「おおー。相澤せんせーなんか今日オシャンティだねぇ。ひげないし。もってもってだぁ。ねぇねぇなんで？って。えっ、」

珍しく、ねじれがひきつった顔になる。

『ちっ、あの、いんこーきょーしがキザな真似しやがって。舐めてんのか？』

「ちょ、いや、Aちゃん？

ミリオー！！たまきー！！たいへんなの！！Aちゃんが敵より怖い顔してる！！！！」

冷やかな目線をジッと当てるA。

そして、その目線に気づかず、女子生徒に群がられ、ペラペラの紙のようになりそうな相澤。

つまらないギャグで綿菓子を作りながら錯乱するオールマイト。

なんだか嫌に静かなプレゼントマイクと白雲。

そんなかんなでアラサー超えた男女の目も当てられぬ爆豪に言わせたらきっとクソだといわれるような恋のトラブルが幕を切ったのである。