相澤せんせーとツンデレ奥様【相澤消太】 (ページ1)

今日:12 hit、昨日:4 hit、合計:48,994 hit

きっかけページ1

「ねえ、知ってるん？相澤せんせーの奥さんの話？」

授業終わりの放課後、芦戸三奈の真剣な声にクラスじゅうが固まった。

「あの人、結婚しとったんか・・・・」

あの爆豪でさえ、あんぐりと口を開けて驚いている。

「まじまじ！あのマイク先生が言ってたんだから！」

するとスッと轟が立ち上がった。

「俺、あの、帰ります。はい。」

なんだか、目を逸らしながら明らかに挙動不審な仕草で教室を出ようとする。何故か敬語だし。

「待てやぁ！！半分野郎！おまえなんか知ってるくせぇなぁ？」

「や、やめたまえ！なんだか轟くんはものすごく気まずそうだぞ！！」

そんな男子の一方で女子はうっとりとした表情をしている。

「相澤先生の奥様気になりますわ！どんな人なのでしょうか？」

「あのドライな相澤先生だもん。多分めっちゃ優しくて朗らかな感じなんじゃない？週末にパイ焼いてるような。」

「「「ありそぉー！！！！！！」」」

悶々と想像を繰り広げる。可愛らしいお嬢様みたいな外見で、ふわふわフルーツみたいな香りがして。

するとガチャと教室のドアが開いた。

そこには雄英の教員免許を身につけた白銀の髪の美しい女性が立っていた。

「げっ」

轟は変な声を出した。