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「…ということで!Aさんは今日から家に住むことになった!」


Aの言葉に結局はっきりとは答えず、半ば強引に俺の屋敷に住むといい!と決めた杏寿郎は、驚くAを連れ帰りそう千寿郎に言い残して、自分はさっさと任務へと行ってしまう。


「…。」


Aも千寿郎も何を言ったらいいか分からず、しばらくお互いの顔を見つめ合ったあと、「朝食はもう食べましたか?」との千寿郎の言葉にいつも通りの雰囲気に戻って、千寿郎とその父と三人で朝食を食べることにする。


「…あの、突然お邪魔して申し訳ありません。しばらくお世話になります、Aと申します」
「…ああ、貴女がAさんか」
「え、」
「最近千寿郎も杏寿郎も、貴女の話ばかりしているのでね」
「ちっ、父上!」


父の言葉に恥ずかしそうに声を上げた千寿郎にAは嬉しくなって、笑顔で千寿郎を見つめる。


「…嬉しい。本当によく私の話をしてくれていたんだね」
「うっ、は、はい!Aさんは僕とより兄上との方が歳が近いので、兄上とAさんも気が合うのではと…」


兄上もAさんが好きだと言っていました!と千寿郎に屈託ない笑顔を向けられて、Aは先ほど自分が大胆な発言を杏寿郎にしてしまった手前、素直な意味にとれずに恥ずかしそうに視線を彷徨わせる。


「…Aさん?」
「…ありがとう、千寿郎くん。私も千寿郎くんが大好きだよ」
「!ぼ、僕も、Aさんが大好きですっ…!」


恥ずかしそうに頬を染めてそう言った千寿郎に、何も言わない父の瞳が優しく千寿郎を見つめているのに気付いて、Aは笑みを浮かべてそれに気付かないふりをしながら、千寿郎が用意してくれた食事に箸を伸ばした。

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チーズ(プロフ) - みゆさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!期待に添えるように頑張りますので、よろしくお願いしますm(__)m (2020年11月5日 18時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
チーズ(プロフ) - よもぉぎさん» コメントありがとうございます!無限列車に乗車したんですね!私まだなんですー!煉獄さん現実に来て欲しいですよね、、更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年11月5日 18時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - 読ませていただきました!!煉獄さんがイケメン過ぎるし千寿郎は可愛くて お話が更新されるのを楽しみにしてます(*´ω`*)更新大変だと思いますが、無理せず頑張ってください☆ (2020年11月4日 8時) (レス) id: 010b0b49eb (このIDを非表示/違反報告)
よもぉぎ(プロフ) - はわぁ...素敵すぎます〜!!煉獄さんから愛されるなんて話数を積む事ににやけが増していきます!!無限列車にも乗車したんですがどれほど煉獄さんが現実にいたらと思ったんだろう。。更新頑張ってくださいー!!! (2020年11月4日 7時) (レス) id: 990295e7ae (このIDを非表示/違反報告)
チーズ(プロフ) - パプピーマン。さん» コメントありがとうございます!好きすぎるだなんて嬉しいです!口角が富士山!言い回しが上手すぎて思わずクスッと笑ってしまいました、、!!関係ないですけど、今の季節の富士山はめちゃくちゃ綺麗ですよね〜(笑)更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年10月30日 11時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チーズ | 作成日時:2020年10月8日 14時

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