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「ごめんね、白湯をもらってもいい?」
「はい、どうぞ」
「ありがとう!」
しのぶたちの忙しさを物語るかのように、食事の支度をするAたちの元へは何度も色んな人が訪れて、白湯やらお湯やらと、これをいつもは食事の支度をしつつと考えると、Aたちは毎日でも手伝いに来てあげたくなるほどだった。
「…うん、味もいい感じ」
「これだけ作れば足りますよね」
大量の料理を作り終えた達成感にAと千寿郎が微笑み合っていると、「すみません、重湯から先に頂けますか」としのぶが台所へ入ってくる。
「あ、ちょうど今作り終わったところだよ。重湯以外も用意できてるから、すぐ盛り付けるね」
「本当ですか?それは助かります」
そこからは、流石慣れているのか素晴らしい手際の良さでしのぶは重湯から盛り付け、すぐにそれを持って台所を出て行く。
「…よし、あともうひと頑張りだね」
「はいっ」
まだ少年とはいえ、男でもある千寿郎は大量の食器もお盆も難なく持ち上げて、どんどん最後の盛り付けが完成されていく。
「わぁ、もう出来てる!」
手伝いに来たのか、台所に入って来たアオイは驚いたようにそう言って、「申し訳ないけど、配膳も手伝ってもらっていいかな?」とAと千寿郎に申し訳なさそうな瞳を向ける。
「もちろん!」
「いくらでもお手伝いします!」
同時に快諾してくれた二人を見比べて「仲良いね」と笑顔になったアオイは、「じゃあついてきてね」と片手に一膳ずつお膳を持ち上げる。
「えっ、力持ち」
「慣れてるからね。Aは一つでいいよ」
「あっ、僕は二つ持てます!」
計五膳持ってAたちが向かったのは、中から何やら騒がしい声がする大部屋だった。
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チーズ(プロフ) - みゆさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!期待に添えるように頑張りますので、よろしくお願いしますm(__)m (2020年11月5日 18時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
チーズ(プロフ) - よもぉぎさん» コメントありがとうございます!無限列車に乗車したんですね!私まだなんですー!煉獄さん現実に来て欲しいですよね、、更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年11月5日 18時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - 読ませていただきました!!煉獄さんがイケメン過ぎるし千寿郎は可愛くて お話が更新されるのを楽しみにしてます(*´ω`*)更新大変だと思いますが、無理せず頑張ってください☆ (2020年11月4日 8時) (レス) id: 010b0b49eb (このIDを非表示/違反報告)
よもぉぎ(プロフ) - はわぁ...素敵すぎます〜!!煉獄さんから愛されるなんて話数を積む事ににやけが増していきます!!無限列車にも乗車したんですがどれほど煉獄さんが現実にいたらと思ったんだろう。。更新頑張ってくださいー!!! (2020年11月4日 7時) (レス) id: 990295e7ae (このIDを非表示/違反報告)
チーズ(プロフ) - パプピーマン。さん» コメントありがとうございます!好きすぎるだなんて嬉しいです!口角が富士山!言い回しが上手すぎて思わずクスッと笑ってしまいました、、!!関係ないですけど、今の季節の富士山はめちゃくちゃ綺麗ですよね〜(笑)更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年10月30日 11時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チーズ | 作成日時:2020年10月8日 14時