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「………A先輩は」
体、弱いですよね。
ユノの特別大きくもない声は嫌に彼女の耳に響いた。
体力というのは、使えば使うほど向上するものである。
だが彼女の場合は違う。
毎日のようにユノとの訓練で限界まで体力が使われているにもかかわらず、その限界までの時間が延びたわけではない。
となると考えられるのは、彼女がなんらかの病気であること。
それが分かっていたのに無理をさせていた。
ここまで焦っていたのか、とユノはまた後悔した。
「本当はウィリアムさんやランギルスくんにも止められていたんですけど、珍しく私の意地が勝っちゃったんです」
「…病気って？」
「そんな重いものじゃないです。だからといって治るものでもありませんが。オーヴェンさんの治療を以ってしても無理でした」
彼女が言うには、自分の体は普通の人の数倍は体力を消費してしまうものらしい。
唯一それが通用しない場所は、ユノやアスタ、そして昔A達が住んでいた恵外界。自然界も例外ではない。
それに共通してあるのは豊かな自然。
木々や花々が織りなす自然の
そのためウィリアムの世界樹魔法の木を部屋に作って貰ったらしい。
そう言われて妙に納得した自分がいた。
彼女の使う魔法は、味方の魔法を強くするものだったり、相手の魔法を弱くしたり軌道を変えたりするなどのものが多い。
魔法騎士団の中では中々に珍しく、「魔法を操る魔法」とまで言われている。
それでもユノにはまだ疑問が残っている。
何故団長や副団長を押しきってまで自分に協力するのか。
それを訊くと、言われるのを分かっていたのか彼女は苦笑いをして答えた。
「個人的な理由で、私はお2人を贔屓したいんです」
それ以上は何も言わなかった。
2人、というのは自分とアスタのことだろうか。
個人的ということは、ウィリアムやランギルスは関わっていないということ。
彼女は今までウィリアムがいないと動けない駄目な人間なんだと言っていた。
実際そう思う節はないことはなかった。
でも今は彼女ははっきりと自分の意思で動いている。
「それでも倒れたら元も子もないですよ」
「おっしゃる通りです」
彼女の具合が良くなるまで、ユノは彼女との会話を楽しんでいた。
ついでにこれからは部屋に鍵をかけておけと副団長からの伝言も伝えておいた。
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HANON(プロフ) - Ame931さん» ほんとそれですね！コメントありがとうございます (2022年6月19日 12時) (
レス) @page36 id: 42f4c6aba7 (このIDを非表示/違反報告)
Ame931(プロフ) - ゴーシュが恋愛やってるように見えないのめっちゃ分かるわ〜 (2022年6月19日 9時) (レス) @page36 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
春川みやび(プロフ) - ありがとうございます（ ; ; ）後回しで構いません！無理しないでください、、！応援しています！^ ^ (2019年2月16日 13時) (レス) id: 1c145295b7 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 春川みやびさん» リクエストの方なんですが、今書いてもご期待に添えられるようなお話にはならないと思うので、続編に入って最初の方は本編を書かせていただきます。本編が一区切りついたら番外編を書こうと思うのでもうしばらく待って頂けると幸いです。大変申し訳ありません。 (2019年2月15日 20時) (レス) id: 10bafabdf4 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ありがとうございますo(^o^)o自分でリクエストしながら、すっかり忘れてました、、、、。(笑)m(__)m (2019年1月22日 19時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2018年10月8日 16時
