魔宮攻略任務あの後 ページ33
ミモザのおかげで傷こそ治ったものの、破けた服は直ってない。
つまり胸元があれだ。見えてる。
「みみ見ないでくださいィィィィ！！！」
一回寝て元気になったAはものすごい勢いでユノの背中に全力で隠れた。
クラウスはあれだしラックに至ってはこちらをガン見している。
アスタでも良かったが、身長的に隠れきれないと判断した。
要するに消去法である。
ユノなら大丈夫か、と思ったAの考えは甘かった。
「大丈夫です。さっき見たので」
「どこに大丈夫の要素があるんですか！！」
思えば彼女を魔宮から運んだのはユノだった。
黒の暴牛勢と別れた後も、金色の夜明け勢は色々が色々で騒がしかった。
・
「、ここは」
「お、マルスくん目 覚めた？」
よかったよかった〜とロータスののんびりした声が聞こえるそこは、現在煙魔法で国に帰る途中。
「いやーオジサン結構ヒヤヒヤしたよ。宝物殿に隠れてた時何回か強そうな女の子と目合っちゃったし」
実はAは、以前ヤミから教わった氣でロータスの存在に気づいていた。
が、ロータスの煙属性に対して彼女は風属性。
単純に考えて相性が悪い。
ロータスに攻撃の意思がないと判断したAは放っていたのだ。
「魔宮が崩壊する時もあの子気絶寸前なのに“ちゃんと助けろよ”みたいな目で見られたよ。
でもまあ傷治してもらって良かったね」
もしかしたら彼女は最初から手加減をしていたかもしれない。
それでもクローバー王国勢は得たものがあるし、ダイヤモンド王国勢もなかなかの宝物を手に入れた。
結果的にお互いの目的は果たせたのだ。
それもほとんど重傷者を出さずに。
「(……全て、思い出した)」
マルスはアスタやA達との戦いで、ダイヤモンド王国によって消去されていた記憶を取り戻すことができた。
「ロータス」
「ん？」
「助かった……礼を言う」
「………なぁんだ。ちゃんとそーいうコト言えるじゃん」
マルスの瞳が以前のような冷たいものではないように見えたのは、きっと気のせいではないだろう。
余談だが、クローバー王国とダイヤモンド王国の国境付近に小さな飲み屋がある。
絶賛思春期中の娘達を持つ悩めるオジサンと、強そうな女の子が鉢合わせるのはそれから間もない日だったとか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 704人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
HANON(プロフ) - Ame931さん» ほんとそれですね！コメントありがとうございます (2022年6月19日 12時) (
レス) @page36 id: 42f4c6aba7 (このIDを非表示/違反報告)
Ame931(プロフ) - ゴーシュが恋愛やってるように見えないのめっちゃ分かるわ〜 (2022年6月19日 9時) (レス) @page36 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
春川みやび(プロフ) - ありがとうございます（ ; ; ）後回しで構いません！無理しないでください、、！応援しています！^ ^ (2019年2月16日 13時) (レス) id: 1c145295b7 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 春川みやびさん» リクエストの方なんですが、今書いてもご期待に添えられるようなお話にはならないと思うので、続編に入って最初の方は本編を書かせていただきます。本編が一区切りついたら番外編を書こうと思うのでもうしばらく待って頂けると幸いです。大変申し訳ありません。 (2019年2月15日 20時) (レス) id: 10bafabdf4 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ありがとうございますo(^o^)o自分でリクエストしながら、すっかり忘れてました、、、、。(笑)m(__)m (2019年1月22日 19時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HANON | 作成日時：2018年10月8日 16時
