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魔宮が崩壊すると察知した皆はすぐにここを出る準備をした。
消耗したアスタをクラウスの鋼魔法が、まだ治っていない傷で今にも意識が飛びそうなAをユノが運んだ。
移動する直前に、ミモザの回復魔法で多少意識が回復したアスタは掠れた声で言った。
「待って、くれ」
「！アスタさん」
「アイツも助けてやってくれ……」
「！何を言っているのだ、ヤツは我々を殺そうとした敵国の者だぞ」
クラウスの言っていることは正しい。
第一これ以上ここにいれば自分達も危ない。
それでもアスタはマルスの心配をした。
「オレ達は魔宮を攻略しに来たんだ……敵を殺しに来たんじゃない………」
アスタの言っていることも理解できる。
クラウス達は苦い顔をした。
こんな時彼女ならどうするか、とミモザが思った時、
「！」
パラパラ、と魔導書のページを開く音がした。
「……風回復魔法“花信風の開花”」
アスタと同様、消耗しきった掠れた声で魔法を発動したAは、ユノに抱えられたまま回復魔法を自分達の周り全体に施した。
施した魔法は味方だけではなく、Aの視線の先にあるマルスにも届いた。
遠目だがマルスの体の傷がどんどん治っていったのが分かる。
「かれ、は、大丈夫です、だから、」
その先を言う前にAとアスタは意識を失った。
それが合図であるかのように、魔宮の崩壊がだんだんと激しくなった。
・
「………、ミモザ」
「！Aさんの目が覚めましたわ！」
魔宮を出てすぐのところで彼女は目が覚めた。
意識を失っている間にミモザが回復魔法を施してくれたおかげで傷はなくなっていた。
一方で彼女がアスタ達の方を見ると、
「オマエ達……すまなかった！」
クラウスがアスタとユノを抱きしめていた。
自分が今まで下に見ていた下民を認めたということだ。
別にそこは微笑ましくて良いんだが、アスタとユノにはイマイチ伝わらなかったらしい。
「メガネの旦那…苦しい」
「クラウス先輩苦しいです」
「オマエ達！私が認めてやったというのに！！」
「クラウスさんは真面目過ぎるだけですわ」
「ん？A先輩、服がすげー破けてますよ」
「○%€＊＜〒〆|^+$€☆♪＊！？！？」
魔宮攻略任務はクラウスが鼻血を噴いて終わった。
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HANON(プロフ) - Ame931さん» ほんとそれですね！コメントありがとうございます (2022年6月19日 12時) (
レス) @page36 id: 42f4c6aba7 (このIDを非表示/違反報告)
Ame931(プロフ) - ゴーシュが恋愛やってるように見えないのめっちゃ分かるわ〜 (2022年6月19日 9時) (レス) @page36 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
春川みやび(プロフ) - ありがとうございます（ ; ; ）後回しで構いません！無理しないでください、、！応援しています！^ ^ (2019年2月16日 13時) (レス) id: 1c145295b7 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 春川みやびさん» リクエストの方なんですが、今書いてもご期待に添えられるようなお話にはならないと思うので、続編に入って最初の方は本編を書かせていただきます。本編が一区切りついたら番外編を書こうと思うのでもうしばらく待って頂けると幸いです。大変申し訳ありません。 (2019年2月15日 20時) (レス) id: 10bafabdf4 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ありがとうございますo(^o^)o自分でリクエストしながら、すっかり忘れてました、、、、。(笑)m(__)m (2019年1月22日 19時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2018年10月8日 16時
