【番外編】ある日の夕方 ページ19
団長でも副団長でもない私に事実上の役職はないが、一応古株なので団長と副団長のお手伝いをしている。
1日の全員分の任務報告書を
そのため今日も任務に行った人達から報告書をもらい、それをまとめてランギルスくんのいる執務室へ向かった。
全員が集まれる広さの団長室がひとつあり、基本的にウィリアムさんはそこでお仕事をしている。
ランギルスくんもそこでお仕事をする時もあるが、大体は自分の部屋の隣にある1人用の執務室ですることがほとんどだ。
ちなみに私の部屋はウィリアムさんの部屋とランギルスくんの部屋の間にある。どんな間取りだ。
金色の夜明け団の本拠地は広いから女子部屋もちゃんとある。そこにミモザ達がいる。
つまり私はお風呂以外でそちらへ行く時がない。
どんな間取りだ。(2回目)
まあお仕事の量は2人と同じくらいだから結局なにも変わらない。
話が逸れたが、私は今報告書を持ってランギルスくんのいる執務室の前にいる。
数回ノックをして声をかけたが一向に返事をする気配がない。
部屋の中からは確かにランギルスくんの魔と氣があるので中にいるのは間違いない。
勝手に入るのは少々気が引けるが、今行かないと夜にお仕事が溜まってしまうので仕方がない。
「ランギルスくん、入りますよ」
再び数回ノックをして開けると、部屋の中にはランギルスくんが寝てた。
………ん?寝てた?
「………」
「…すー……、すー……」
「(あ、完全に寝てますね)」
そういえば今日の任務はなかなかきつかったようだった。
確かランギルスくん1人で行ったはずだ。
帰って来た時は魔力を大分消費しているようだったので回復魔法を施したが、魔力や体が回復しても体力まではいかなかった。
本当は体力は食事や睡眠休養で回復させるのが一番だから、今寝ているのはある意味正常な反応だと思う。
それでもこのままだと風邪をひいてしまう。
報告書はこの際後回しにしてもいいが、風邪はダメだ。絶対ダメだ。←経験者
その辺にかけてあったブランケットを取ってランギルスくんの肩にかけようとした。
そう、かけようとしたのだ。
ブランケットがランギルスくんの肩に触れて、それが原因で彼が目を覚ましてしまった。
むくりと起き上がった彼と目が合った瞬間、
____彼の唇が、私に触れた。
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HANON(プロフ) - Ame931さん» ほんとそれですね!コメントありがとうございます (2022年6月19日 12時) (レス) @page36 id: 42f4c6aba7 (このIDを非表示/違反報告)
Ame931(プロフ) - ゴーシュが恋愛やってるように見えないのめっちゃ分かるわ〜 (2022年6月19日 9時) (レス) @page36 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
春川みやび(プロフ) - ありがとうございます( ; ; )後回しで構いません!無理しないでください、、!応援しています!^ ^ (2019年2月16日 13時) (レス) id: 1c145295b7 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 春川みやびさん» リクエストの方なんですが、今書いてもご期待に添えられるようなお話にはならないと思うので、続編に入って最初の方は本編を書かせていただきます。本編が一区切りついたら番外編を書こうと思うのでもうしばらく待って頂けると幸いです。大変申し訳ありません。 (2019年2月15日 20時) (レス) id: 10bafabdf4 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ありがとうございますo(^o^)o自分でリクエストしながら、すっかり忘れてました、、、、。(笑)m(__)m (2019年1月22日 19時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HANON | 作成日時:2018年10月8日 16時