Only you . (ページ4)

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「………んー……」

眩しくて目を覚ました。カーテン閉めてなかった…

なんだか身体が重い。化粧も落としてなかった。いざ朝になると罪悪感が襲いかかる。

スマホで時間を確認するとちょうど起きる時間の少し前。もういいや起きよう、と体の向きを変えたら、隣に見慣れない男の人が寝てた。

「っっえ？！？何？！？！！」

がばっと体を起こしてその人を見る。服は着てる。黒いワイシャツみたいなの。髪は金髪。昨日は酔った勢いでとかそういう場合でもなかった。全く心当たりのない人が隣で寝てたのは怖い。普通に怖い。なんで？鍵掛け忘れた…？

「んー………」

その人は声を漏らして目を擦る。ぱっちりと大きい目が私を捕らえた。

「あ…A～おはよう」

なんで私の名前…？焦りすぎて声が出ない。彼は起き上がってきょとんとした顔で私を見つめる。次第にじりじりと距離を詰めてきて、私は壁際に追い込まれる。いや、怖い、何？と思っていると、彼は頭を私の二の腕あたりに擦り寄せ、上目遣いで私を見る。

「ご飯ちょうだい？」

「………はあ？！」

何なんだよ！！この状況でご飯ちょうだいって何！？

すごい近いし、めっちゃ見てくるし、ていうか……顔綺麗……って今はそんな場合じゃない。

「ち……近い！！ていうか何？！どこから来たの？！誰？！！」

壁と彼の体の間から抜け出して一旦距離を取る。無駄かもしれないけど枕で盾を作った。

「誰、って……」

「クロだよ？」

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