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「………………」
「…あ、口に合わなかったら食べなくていいから……」
「美味しい!!すっごい美味しい〜〜!」
一口食べて黙り込んだかと思えば、ふにゃふにゃの笑顔でそう言う彼。ただのオムライスだけどこんなにも喜んでもらえるならまあ悪い気はしない。
「……ねえ…クロ…」
「あ、待って!」
「え?」
「僕確かにクロだけど今は人間だから人間の名前で呼んで!」
人間の名前で呼んで??って何、そもそも人間の名前あるの?自分もオムライスを口に含みながら考える。
「……じゃあなんて呼べばいいの」
「ユーキ!」
「ユーキ…?」
「今日ねテレビ見てたら、ユーキって名前かっこいいな〜って思って!だから僕今はユーキ!」
えっへん!って聞こえそうなドヤ顔。かっこいいから…って……単純………確かに人間に猫の名前を呼ぶのもあれだけど…
納得できるようなできないような。でも彼がその名前を望んでるならそれでいいか。
「わかった…じゃあ……ユーキはいつ元に戻るの?」
「……んー…わかんない………」
「…なんでいきなり人間になったの?」
「……んー………」
「………」
「……………」
考え込んで下を向いたユーキ。随分考えてるなと思ったら突然頭がガクンと下がって、こくりこくりと船を漕ぎ出した。いや、嘘でしょ?このタイミングで?まさかお腹いっぱいで眠くなったの?
「ね……ねえ…急に寝ないで……」
「んー…ごめんなさい」
「いや……まあ…いいけど………ていうか寝るなら風呂入ったら?」
そう言うとユーキは勢い良くこっちを見る。まん丸な目が私を捕らえた。
「やだ!」
「は?」
「お風呂濡れるもんやだ!!」
見た目だけで言うと20代前半くらいであろう男性に、「お風呂濡れるもんやだ!!」って言われる人生なんて絶対ないと思ってた。
……ここにあった。
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エリンギプール(プロフ) - 続きが気になります! 大変だとは思いますが、更新待ってます! 頑張ってください (2018年12月15日 23時) (レス) id: b1e7a3c80b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:な な . | 作成日時:2018年10月10日 23時