∞BlackBoard ～叫び声～∞ (ページ12)

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１１　不可能　■ ページ12

～Aside～

人を怖がるくせに、人としゃべれる涼香…。
…少しうらやましかったりするんだ。

いつもは
他人と話す必要なんかないとか思ってた。
兄貴とだって、話す必要なんかないって思ってた。

…思わせていたんだ。

本当は、仲間に裏切られて…他人に罪をかぶせられて
他人のせいで他人からの信頼も失って…
…なんにも無くなってた。
信じられることも、信じることも全て失ったんだ。

活躍する私なんて、誰も知らない。
いつも見て見ぬふり。

やるだけ無駄…だけど
正義感って無駄な感情が無駄に生きる私を動かすんだ。

「…ﾊｧ…」

聴く曲は同じ曲ばかり
過ごす日々はつまらないことばかり
刺激もなにもない、苦痛だらけの日々すぎて苦しい。
でもこれにも気づいてはくれないんだ。

??「…ぃ…」

爆音で音楽聴いてるくらいがちょうどいいんだ。
なんにも考えられないくらい、大きな音で…。

≪ｶﾞｼｯ≫

ﾍｯﾄﾞﾌｫﾝと誰かにとられた。
…兄貴達3人だ。

「…なんやねん兄貴」

裕「話しかけとるんやから、返事くらいせぇや」

「音楽聴いてんねん。聞えるわけないやろーがｱﾎ」

裕「A…それが兄貴にとる態度なん??」

…なんやねん…もう…

「何が兄貴じゃ。私の気持ちも理解してへんやろ…兄貴気取ってんなや」

そういって店を出た。
途中、渋やんと雛ちゃんの声が聞こえたけど
無視して走った。

…あの場所も…
本当の私を理解してくれる
本当の私を受け入れてくれる居場所は

ないのかもしれない…。