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「 失礼いたします 」
黒尾と入れ違いで入ってきたのは屋敷女中
まぁ所謂、メイド
「 Aさま、おはようございます 」
『 おはよう、潔子 』
いまの英国のドレスはとても手間がかかる
女性のドレスは1人では着れない
コルセットを締め、他にも様々と着付け、黒のドレスに深い青と紫をアクセントとしたドレスを着る
「 今日の朝食は、スクランブルエッグとサラダ、トマトとオリーブのスープをご用意致しました 」
『 ここまで、とてもいい香りがするわ 』
ドアが開けられると、一層美味しそうな香りに包まれた
「「「 A様、おはようございます 」」」
『 おはよう 』
左から順を追って紹介すると、
ぴょこぴょこと揺れる髪の毛が特徴の菅原孝支
小柄ながらに大きな力を秘める夜久衛輔
見た目に反して料理上手な岩泉一
冷静で頼りになる先代からのメイド、清水潔子
以上のメンバーが、
ジャンフォレスト家の使用人である
『 このスープ、美味しい 』
席につきまず初めにいい香りのスープ
オリーブとトマトの相性も合っている
「 そうだろ〜 」
自慢げに笑う、我が家のシェフ
夜久
夜久の作るデザートも格別なのよ?
『 はじめ、ガートは? 』
いつもなら外飼い猫であっても何はいり、大きい体を丸くして眠っているのだけど
「 なんか今日は珍しく外警戒してっけぞ 」
『 あら、何か鼠でもいるのかしら 』
クスリ
笑うとスガは「 駆除いたします 」
一礼し部屋をあとにした
鼠は鼠でも、どこの鼠かしら、ねぇ?
「 お嬢様、そろそろご用意を。」
「 ラニエル婦人はもうそろそろでご到着されるお時間です 」
『 そうね、デザートはまた後でにするわ 』
惜しみながら、夜久のデザートを後回しにして、ピアノのレッスン室へ向かった
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作者名:青いハンガー | 作成日時:2018年2月7日 21時