片恋シンドローム２〈 Ren.M 〉 (ページ48)

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◎ ミッドナイトラブコールページ48

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『もしもーし』

「蓮くんっ！」

『なになに、電話出ただけなのに可愛いね(笑)』

何日か前から映画の撮影で地方まで泊まりで来ているわたし。蓮くんに会えない代わりに電話していい？って出発する前に連絡したら「仕事終わったあとだったらいつでもいいよ」って言ってくれた。
幸いSnowManはみんなスケジュールを共有してるから蓮くんのお仕事が終わったタイミングを見計らって電話したらすぐに出てくれた。

『もうホテルいるの？』

「うん、歯磨きまで出来てるからいつでも寝れちゃうよ。ふふ」

『そっか。A俺いなくて寂しくない？』

「……さみしい」

『………聞かなきゃよかった。今すぐそっち飛んでいきたくなったわ』

「ん～……来てほしい……」

蓮くんと付き合ってからというもの、彼と過ごす時間が前に比べて格別に増えた。付き合う前は何日か会えなくても平気だったのに、今は2日会えてないだけで寂しさを覚えるようになってしまった。

『もう、俺が行けないのわかってるくせにそんなかわいいこと言わないでよ』

「蓮くんも忙しいもんね、大変だぁ」

『何言ってんの、Aも同じくらい忙しいでしょ？……ていうかもしかして眠たい？』

「え！なんでわかるの？」

間違えてビデオ通話にしちゃってた？って思って画面を見たけど普通の通話画面だった。なんでわかったんだろう、蓮くんって千里眼でも持ってるのかな。

『だって語尾伸びてるし話し方ふわふわしてるもん(笑)眠たいなら寝てもいいんだよ』

「やだ、まだ蓮くんとお話したいから寝ない」

『ん、わかった。Aが寝るまで電話繋いどくね』

寂しくなっちゃうから自分から通話を切るのが苦手で、蓮くんもそれを知ってるから大抵夜に電話すると結局わたしが寝落ちるまで会話に付き合ってくれる。優しいなぁ。

「蓮くんに好きでいてもらえてしあわせ」

『……うん、俺もそう言ってもらえて嬉しいんだけどそういうことは直接言ってくんない？今のAの顔見たすぎる』

「んふ、帰ったらおなじこと……いってもいい？」

『いいよ、好きなだけ言ってほしい。俺もその分返すから』

「やった～。れんくん、………すき」

喋っているうちに意識がふわふわと浮いていく感じがして、そのまま眠りについてしまった。その直前に蓮くんが「俺も好きだよ」って返してくれた気がして、幸せな気持ちのまま眠った。