◎ 関西のお兄ちゃん ページ5
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とある番組のロケで数日に渡って京都に行ったり地元の三重にも行ったりしていたわたし。最終日の今日は大阪でお仕事だったんだけど、ついでにとある人に連絡を取って会いに行くことにした。
「せーいくん！」
「うわっ！後ろから飛びつくなや！不審者かと思ったわ！」
「久しぶりだねー！元気？」
「おまえ話聞けやほんま！元気やけど！」
Aぇの末澤誠也くん。わたしが入所したての時からお世話してもらってて、関西にいた頃は多分こじこじより仲が良くてよく一緒にいた。
相変わらず口調は強めだけど、身長はわたしより少し低くてかわいい。スノのみんなは身長高めで見上げることが多いからなんだか新鮮。
「ヘップやっぱ人多いねー」
「やからここ集合にして大丈夫かって聞いたんや。今の自分の知名度知っとる？」
「んーでもバレないでしょ！」
「暢気なとこは変わってへんねんな……なんか安心したわ」
誠くんとそんな会話を交わしながら建物の中に入っていく。うわぁ、このでかい鯨見るのも誠くんと同じくらい久々だ。
「で、ここで何したいん？」
「ご飯食べようよ〜。奢って！」
「は！？なんで俺が奢らなあかんねん！Aの方が稼いどるやろが！」
「ねえ何食べたい？」
「あーはいはい、奢ったるから好きなとこ選び」
誠くん太っ腹ー！誠くんの優しさに感謝しながら上の階にあるとんかつ屋さんを選んだ。
お店に入り各々好きなものを注文してから、なぜかお冷で乾杯した。
「ほんでなんでA関西弁抜けとんの？関西捨てたんか？」
「捨ててないよ！だって演技の仕事したいから……方言矯正しないと難しいもん」
「ふーん……頑張ってるんやな」
「頑張ってるのは誠くんもでしょ？Aぇのツアー、東京の時見に行くね」
「おん、ありがとうな」
わたしが上京してからありがたいことに忙しくさせてもらってたから誠くんとこうやって改めてちゃんと話すのも久しぶりで、なんだか小っ恥ずかしい。
そんなことを思っていると誠くんから突然尋ねられた。
「なあ、目黒蓮と付き合ってるってほんまなん？」
「えっ……ねぇなんでそんな噂流れてると思う……？」
「は、嘘なん？俺も人伝で聞いただけやからわからんけど、めっちゃ仲良いやん」
そんな関係に見えるくらいの距離感だったっけ、と今までのことを思い出してみる。それでも他のメンバーとの距離感とそんなに変わらない気がして、その噂が流れてしまう原因が余計にわからなくなった。
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美紀(プロフ) - 移行おめでとうですコロナと熱中症がすごいので体調に気をつけましょう (8月18日 17時) (
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作者名：ぽめこ | 作成日時：2023年6月10日 13時
