片恋シンドローム２〈 Ren.M 〉 (ページ38)

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亮平くんと電話した次の日の仕事はそれスノの収録。いつものつなぎに着替えて早めに楽屋入りしたわたしは隅っこに座って本を読んでいた。
いつもなら集中して読めるのに今日はいつもとは違うから内容が頭に入ってこない。どうやって報告しよう、みんな受け入れてくれるかななんて考えているうちに楽屋の外から声が聞こえてきた。

佐「お、Aもういるじゃん！おっはー！」

向「おはよーさん！」

深「おはよぉ」

「みんなおはよ～」

最初に一緒に来たのはドラマ班の3人。そのまた後ろの方からも声が聞こえてきて、その声が楽しそうだったからみんな今日も元気なんだなってそれだけでわかる。

ラ「みんなおはよー！」

渡「ラウ声でっか。はよー」

大きめの声で登場したラウちゃんと、その後ろからのそのそとやってきたしょったくん。その2人に続いて亮平くんと涼太くん、ひーが挨拶しながら入ってきた。
最後にやってきたのは蓮くんだった。彼の姿を見ただけでなんだか身が引き締まる感じがした。

目「おはよ。ね、俺から言ってもいい？」

「おはよう。え……言ってくれるの？」

目「うん、言いたい」

楽屋に入るなり真っ先にわたしの元に来てくれた蓮くんは言った。蓮くんがそう言うならお任せしちゃおう。わたしがこくりと頷くと彼はみんなの方を向いた。

目「みんなー、ちょっといい？」

佐「なーにー！」

目「俺たち付き合うことになった。それだけ」

蓮くんの声が響いて体感10秒くらい、しーんと静まり返った楽屋。わたしでもびっくりするくらいあっさりだったなぁ……。

佐「いやいやいやいやちょっと待って。おめでとう？！」

向「……えっ！？ほんまに？」

ラ「まーじで！？え、そんなさらっと言っていいの？」

渡「なにがそれだけ！だよ全然だけじゃねぇじゃん！めでてぇけど！」

あまりにもあっさりとした蓮くんにつっこみが飛び交う。昨日1番最初に報告した亮平くんや、前々から相談を聞いてくれていたふっかとひー、涼太くんはあんまりびっくりしてなかった。

深「おめー。やっとじゃん！」

岩「おめっとー。あんまいちゃいちゃすんなよー」

宮「目黒もAも良かったね。おめでとう」

現状を咀嚼出来てないメンバーと出来てるメンバーの差がちょっとおもしろい。でもみんな受け入れてくれてるみたいでとっても嬉しいしありがたい。もっとみんなのためにお仕事頑張っていこう、って改めて思った。