片恋シンドローム２〈 Ren.M 〉 (ページ30)

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◎ 信じるということページ30

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side 💜

「ふっかぁ～…今日この後空いてる……？」

また何か思い詰めているらしいこの子は申し訳なさそうな顔をして俺に尋ねてきた。このあとは何もないから久々にゆっくりゲームしようかなって思ってたけど、Aのためならお兄さん全然空けちゃうよ。

「んーん！ご飯行こっか！」

「ふっか好き～……！あ、ひーも空いてない？」

「俺？空いてっけど行っていいの？」

俺に好きって言ったくせにすーぐ照に浮気した！そういうとこだぞA！
とか思いつつも前みたいな相談だったらリーダーの照もいた方がAのためにもなるかもなぁなんて。

「ひーもいてほしい！決まりね！2人はなに食べたいー？」

「俺なんでもいいよーう」

「俺もなんでも。Aが食べたいもんでいいよ」

優しいねぇ2人とも…とAは零しながら肉が食べたかったらしく個室のある焼肉屋を予約していた。Aと食べる肉まじで美味いからなぁ。ラッキー。
もう既に仕事が終わっていた俺ら3人はそのままその焼肉屋に向かった。席に着くと早速メニュー表を広げてドリンクを見ていたA。さては飲む気だな。

「カシスコーラ飲みたい！」

「ほんっと甘いの好きな、おまえって」

「ひーに言われたくなぁい。ふっかも飲むの？」

「俺？どうしよっかなー。Aちゃんの介抱しないといけないし」

「そんな酔わないもん！」

ほんとかなぁ、とか思いつつ俺と照は結局ジンジャーエールにしといた。あとは肉と野菜、白飯も同時にA任せで頼んでおいた。
早々に来たドリンクで一応乾杯だけしといて、3人で一口だけ飲んだ。

「で、今日はどーしたの」

「……あの、メンバー内の恋愛って成立すると思う？」

「は、なに。もう目黒と付き合ってんの？おめでと」

「ちがうちがうちがう！待って、まだなの！」

「まだぁ！？じゃあAはその気ってこと？」

「ねぇ落ち着いてよ！それもちがうって言うかなんていうか……」

多分俺も照も気が動転してる。どうにもAから発せられる恋愛話に耐性がないっぽい。あまりにも聞いてこなさすぎて。落ち着くために一旦ジンジャーエールを喉に通した。

「まだもしもの話なんだけど……その、蓮くんとそういう関係になったら活動に支障出たりしないかなって不安になっちゃって……」

わー、本人はもしもなんて言ってるけどもう恋人同士になること視野に入ってんじゃん。やっぱめめのこと意識はしてんだなぁ。なんか泣いちゃいそ。