◎ 熱する胸臆 ページ19
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朝、目覚ましが鳴るより先に体の熱さとだるさに目が覚めた。体は熱いのになぜか寒気がするから、多分熱があるんだろうなってなんとなく悟った。鉛のように重い体を起こしてリビングに行き体温を測ると38.2℃。
今日も今日とてお仕事があるからとりあえずマネージャーの香坂さんに電話することにした。
「おはよ〜。こっちゃんあのね、発熱しました」
『……おはよう。お休みさせてあげたいけど当日にリスケは難しいから来れそう？私も全力でサポートするからさ』
「うん、もちろん。でもメンバーには言わないでほしい……」
『言わなくてもバレそうだけどねぇ。わかった。まだ迎え行くまで時間あるしゆっくり準備してね』
優しいマネージャーさんで助かった。準備といっても朝ごはんは食欲ないから食べたくないし、メイクも現場行ってからしてもらうからする必要がない。おかげで歯磨きと洗顔をするだけで終わった。
時間になって家を出ると心配そうな顔をしたマネージャーさんがいた。
「おはよう。……大丈夫？」
「おはよー。大丈夫だよ！解熱剤飲んだし」
「ならいいけど……」
マネさんと一緒に車に乗り込むともう既にお迎えに来てもらっていた蓮くんとこじこじがいた。
「めめこじおはよーっ」
「Aおはよ」
「おはよーさん！今日も頑張ろな！」
「こじこじ朝から元気だねぇ。がんばろうね」
なんて言いながら蓮くんの隣に座った。薬を飲んだとはいえ、やっぱり体だるいなぁ。現場着くまで寝てようかな。
「ねぇ蓮くん、着いたら起こしてほしいな」
「うん、いいけど……まだ眠たい？」
「……ん、眠たい」
「そっか。俺の方に体重預けていいよ」
そう言いながら肩に蓮くんの腕が回ってきて、優しくぐっと引き寄せられる。今は恥ずかしさより体の辛さの方が勝って、素直に蓮くんにもたれかかって目を閉じた。
◇
「A、A〜。着いたよ」
蓮くんの柔らかい声で目が覚めた。気づけば寝る前まではいなかった大ちゃんとひーもいる。
「れんく、ありがと……大ちゃんとひーおはよ」
「おっはー！寝顔もかわいかった！」
「はよ。大丈夫か？最近寝れてねぇの？」
「ううん、そんなことないから大丈夫だよ」
と、口では言っているけど寝てもやっぱり体調がよくなることはなくて、薬が効いているのかすらもわからない。こころなしかさっきよりも熱が上がっている気もする。今日1日、上手く隠し通せますように。
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美紀(プロフ) - 移行おめでとうですコロナと熱中症がすごいので体調に気をつけましょう (8月18日 17時) (
レス) @page50 id: e7f1610a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽめこ | 作成日時：2023年6月10日 13時
