片恋シンドローム〈 Ren.M 〉 (ページ45)

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◎ 恋する黒瑪瑙ページ45

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side 🧡

「ど？めめ」

「ほんとにありがとう康二……」

オランジェコンビの素のまんま放送日、偶然めめと現場が同じになって2人でリアタイした。Aちゃんの関西弁を聞いためめはやっぱり俺の予想通り、かわいくて頭を抱えとる。

「めめほんまAちゃんのこと好っきゃな～」

「うん、大好き」

「ごめんなぁ、Aちゃんの方言生で聞いてもうて」

「康二嫌い」

「冗談やん！ごめんって！」

Aちゃんのことになるとすぐにめめは不貞腐れるからなぁ。いつもやったら冗談を冗談ってわかってくれんねんけど。
めめっていつからAちゃんのこと好きなんやろ。少なくともデビューした辺りでもうめめからAちゃん好き好きオーラは感じてたけど。

「Aちゃんに告白せんの？」

「出来るもんなら今からでもしたいよ。でもAは今はまだ恋愛したくなさそうだから言わない。言っても多分困らせるだけだし」

普段からAちゃんに好き好き言ってるけどあれは告白ちゃうんや、とか思ったり。
そうやんな～。Aちゃんのそういう浮いた話今まで1回も聞いたことないし、なんなら仕事以外で男の人と関わってるとこ見たことない気ぃする。スクープされんようにAちゃんなりに徹底してるんかと思ってたけど他になんか理由あるんかな。女の子やし多少は恋愛したいなとか思ってたりしそうやけど。

「誰かに恋してる時のAちゃん、絶対かわいいんやろなぁ」

「………その誰かって誰？」

「めめ！めめやって！めめやと思ってる！」

「そうじゃなきゃやだ。俺以外に恋してるAとか見たくない」

危なっ。まためめの地雷踏むとこやった。
にしてもAちゃんに片想いしてるめめ、ちょっとめんどくさいけどおもろいかもしれん。めっちゃ一途でかわいいし。

「めめとAちゃんが付き合うことになったら俺泣いてまいそう」

「ふはっ、なんか想像つくわ」

「俺めっちゃ応援してるから！ほんまに！」

「はいはい、ありがとな康二」

雑にあしらわれたけど嬉しそうに笑うめめの顔を俺は見逃さんかった。そんな照れんでええのになぁ。
どうかめめの恋が実りますように！ってでかい声で両手合わせたら軽く頭を叩かれたけど笑ってたからやっぱり嬉しいっぽい。かわいいやつめ！