片恋シンドローム〈 Ren.M 〉 (ページ20)

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深「んえ？！」

全員での雑誌撮影の前、楽屋でぐうたらしてたところに突然響いたふっかの声。スマホを見て目をおっきく見開いている。

向「うわっ！びっくりしたあ…なんやねんふっかさん！」

深「え、ちょ、これ！」

ふっかが見せてきたスマホにはわたしが表紙をやらせてもらったananさんの写真が。
わ、見つかるの早くない？わたしもびっくりだよ……！

向「えっ？！やば！」

佐「なになに～………えっっっ？！」

阿「なに見てるのー。………え」

岩「え、俺聞いてないんだけど」

渡「は？なにこれ」

宮「お～。素敵だね」

ラ「え、なになに！見たい見たい！」

向「ラウはあかん！ほんまに！」

目「……………」

いつの間にかふっかのスマホをみんなで囲むような形になっていて、わたしだけぽつんと隅の方でそれを眺めていた。めちゃくちゃ恥ずかしい。どうしよう。

作「ananの撮影してるのは知ってたけどこんなのだとは聞いてない！」

「……言ってなかったもん」

深「めっちゃえっちじゃん……」

渡「うわっ」

「ふっか最悪！きらい！」

深「えぇごめん！」

スマホの中のわたしと現実のわたしとを交互に見るメンバーたち。どんどん顔が熱くなっていくのがわかる。もう逃げちゃいたい。

「………も、そんなにみないで……っ」

向「うーわ、これはギャップやわ……」

阿「あざと警察出動しないの？」

作「これはさすがに出動します！逮捕ー！」

宮「かわいいね」

渡「今のが1番エロいだろ」

岩「おい」

ラ「Aちゃんってちゃんとお姉さんだったんだ……」

みんなの言葉と視線にいよいよ耐えきれなくなって、逃げるようにして楽屋を出た。恥ずかしすぎて熱くなった体を冷まそうと廊下にあったソファーに腰かけて、手をぱたぱたとうちわみたいにして仰ぐ。
するとこちらに向かってくる足音が聞こえて振り向くと、蓮くんがいた。