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Kiyo side

アウト……かよ
お願いだからこの可能性だけは止めてほしかったんだけどな…、あきらかに動揺したからな…
何か隠してんのかよ、A
何でも頼れって言っただろ…?
…いや、違うのか
俺等が頼れない状況を作ったのか

キ「なぁ、A」
「な、に?」

キ「少しでいいから話してほしい」
「…ごめん、ね、キヨ……君」
「ごめん、ごめん…ね」
「まだ…私、言えない…」

涙目になりながらポツリポツリと呟く彼女
何がそんなに彼女を邪魔しているのか、
それはわからないけど、俺は彼女の助けにすらなれないことに自己嫌悪がやってくる。

キ「…そっか、なら何かあったら頼ってくれ」

キ「俺はそれだけでいいよ」

今の自分で出来る最大の笑顔でAに話す
嗚呼、ダメだな、俺
好きな女の子にすら何も出来ないのか
重い沈黙が流れた

牛「あ?ドア開いてんぞ?入るからなー」

牛「…これどういう状況?重い雰囲気だけど」

キ「…ごめん、勝手に聞いた」

牛「…あー、ね」

牛「A、今日は俺等変えるからな」

「え?」

牛「聞きに来ただけだから、はいこれ」

「ラム…ネ?」

牛「子供ん頃飲んでただろ?たまにはいいだろ」

「…んふふ、私これ大好きなんだよねぇ」

牛「知ってる、じゃ、俺等帰るからな」

「はーい」

キ「…じゃあな」

「……うん、キヨ君、牛沢君、またね」

牛「おー、帰るぞ、キヨ」

キ「…ん、」

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作者名:black_9696 | 作成日時:2021年12月1日 23時

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