第32話〜友〜 ページ34
八神蓮たちと決別し
咲美はコーヒーで濡れた髪をタオルで拭きながら合宿所へと戻った。
「あ！咲美ー！帰って来たやん……ねっ！？
ど、どうしたの？！」
「八神さんたちと少しばかり…
コーヒー、かけられちゃいました」
合宿所に着けば琴が出迎えてくれ
咲美の姿に驚きながらも
新しいタオルを持って来てくれた。
それを受け取ってこうなった経緯を説明すれば
琴は怒りを露わにして頬を膨らませた…
「許せないやんねっ！！」
「ええ、全て私が悪いので…
「そうじゃなくてっ！
八神さんたちが許せないやんねっ！」
え？」
「全部八神さんたちが悪いやんねっ！
咲美は悪くないやんねっ！
うち、帰ったら3人に文句言うやんねっ！」
ぶつぶつ文句を言い続ける琴に
咲美はポカーンとしながら目をパチパチと瞬かせる。
だがすぐに我に返り
その姿にクスリと笑った。
「？咲美、どうしたの？」
「いえなんでもありません。
ただ良い友を持ったことを嬉しく感じまして」
そんな咲美に琴は？を浮かべるも
彼女の言葉にスッと頬を染めて満面の笑みを浮かべた。
「えへへっ！
嬉しいやんね！」
「ふふっ
さて、私はお風呂に行かせていただきますね。
少しばかり不本意ではありますが、
八神さんたちのことは忘れましょう」
「うんっ！
うち、先輩たちに咲美が帰って来たこと伝えてくる！」
「はい、お願いします」
八神たちがいなくなったのは確かに寂しい。
しかし説得しても無駄というほど彼女たちの意思は強く、咲美はこれ以上何も言わなかった。
“天馬さんならもっと攻めて行くでしょう…”
ふと、そんなことを思うが
それを振り払い脱衣所で衣服を脱いだ。
「……(玲名さんには悪うございますが、
私は彼女の意思を尊重させてもらいます。
例え、どんなに反感を買おうとも…)」
そして咲美はそんな思いを抱きながら
そっと傷だらけの身体にお湯を流した……。
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スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…！私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…（言い訳←）なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ！長文失礼しましたっ！ (2018年10月1日 17時) (
レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)
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