第17話〜苗字〜 ページ19
幸村と昼食を食べながら
雑談を交え昼休みを過ごす。
「あ、そういえば彪狼さんって……」
「はい？」
「前から思ってたんだけど
スゴイ珍しい…というかあまり聞かない苗字だよね。」
そんな中、
幸村は前々から思っていたことを口にした。
確かに“彪狼”というのは滅多に聞かず……
というか幸村にとっては初めて聞いた苗字であり不思議に思っていたのだ。
「そうですね。
彪狼っというのは
十数年前にできたものですから、
こればかりは仕方ないのかもしれません。」
そんな幸村の問いに微笑みながら答えると
“それに”と言葉を続けた。
「それに、あなたも十分
珍しい苗字だと思いますよ。
真田幸村のようでカッコようございます。」
「！！そ、そうかな……。」
「はい。」
穏やかに微笑む彼女に
幸村は照れて頬を染めながら少しそっぽを向く。
その様子にまた笑うと
幸村は少しムスッとした顔つきで
咲美の額を小突いた。
「いっ…！…もう……酷いですよ、幸村さん。
女性に暴力は反対です」
「彪狼さんが笑うからだよ。」
「まあ！それこそ酷いです…！」
「「……ふふ」」
2人は少しばかり睨み合うも
段々と可笑しくなってきたのか笑い合った。
「そろそろ時間だね、
楽しかったよ彪狼さん。」
「私もです。
またお昼誘って下さいね。」
「もちろんだよ。
それじゃあね、」
「はい、」
昼食を食べ終えて教室へ戻ると
自身の席で柳と話している男子生徒を見つけ
咲美は琴の席に向かった。
「琴さん。」
「あ、咲美！どこ行ってたの？」
「屋上庭園ですよ。
風紀委員会の仕事を終えてから
幸村さんに昼食を誘われたものですから」
「幸村に？
ふぅん……それは良かったやんね！」
「？…はい。」
「あ、でも！
今度はうちと2人で食べようね！」
「わかりました。
その日を楽しみにしてますね。」
琴とにこやかに話しをしていると
“彪狼”と柳に呼ばれハッと呼ばれた方を向く。
そこには咲美を呼んだ柳と彼と話していた男子生徒がいた。
「すまない。
席の邪魔をしてしまった。」
「いいえ、構いませんよ。
えっと……同じ風紀委員会の…
真田、さん…ですね。」
「うむ。真田弦一郎だ。
よろしく頼む、彪狼。」
「彪狼咲美です、
改めてよろしくお願いしますね。」
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スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…！私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…（言い訳←）なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ！長文失礼しましたっ！ (2018年10月1日 17時) (
レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)
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