第29話〜帰り道〜 ページ31
2人を見送り
幸村はそっと微笑みを浮かべている咲美を見た。
『弟候補として期待しとく』
咲美の姉だという知咲の言葉が脳裏を過ぎ
幸村は頬を赤らめるも、それをなんとか誤魔化そうと話しかけた。
「彪狼さん、今日はこのまま戻るのかい？」
「あ、はい。
18時までには戻ればよろしいのですが
あまり心配をおかけしたくはありませんので。
幸村さんも戻るのですか？」
「ああ、そのつもりだよ。
途中まで一緒に行こうか」
「はい。
あ、そういえば
先ほど知咲さんに何か言われておりましたが、
どうかされたのですか？」
「え、あぁ、なんでもないよ。
ただ彪狼さんと仲良くしてくれって言われただけ」
「まぁ、知咲さんったら…。」
「ふふっ、彪狼さんは姉妹と仲が良いんだね」
「そうですかね…？
そうであれば嬉しいです。」
咲美がふふっと嬉しそうに笑うと
幸村も釣られて笑い2人でホテルまでの道を歩いた。
ーーーーーーーーーーーーー
「ここまでありがとうございました。」
「いいんだよ、
彪狼さんと話すのは楽しいからね」
「まぁ…ふふっ。
幸村さんはご冗談がお上手なことで。」
「冗談のつもりじゃないんだけどな…」
「そうですか？
ならば嬉しいのです。
改めてありがとうございました。
帰り道お気をつけて下さいね」
「うん。
またね、彪狼さん。」
ホテル前に着いて
咲美と幸村はそこで別れた。
そして咲美がホテルの中に入ると
広間で氷野と高石が真剣な顔つきで
話をしており咲美は？を浮かべ2人に駆け寄った。
「先輩」
「！咲美ちゃん！帰ったんだね。」
「はい、ただいま。
…何かあったのですか？」
「いいや、大したこと…でもあるか。
実は蓮ちゃんたち3人がいきなり退部するって言って来てね…」
「！八神さんたちが…！？」
「うん。
何があったかはわからないし
私たちは止めたんだけど……」
「っ、3人はどこへ…」
「ついさっき駅の方に向かったよ。
すれ違いになったかもしれない…」
「私、ちょっと行って来ます…！」
「え！？ちょっ！咲美ちゃん！」
「咲美……」
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スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…！私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…（言い訳←）なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ！長文失礼しましたっ！ (2018年10月1日 17時) (
レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)
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