【request】怒らせるのはやめましょ ページ30
私だって彼に愛されていることは重々承知しています。
そりゃもうわかっているんですけど…
見たいじゃないですか…
何をって?
トントンがめっっっちゃ嫉妬するところですよ!
「で?言い訳はあるか?」
まぁすぐそんな考えに思い至ったことを後悔することになるんですけどね。
………………
「トントンを嫉妬させたいぃ?」
やはり恋愛マスターと言えば、たとえクズでも鬱様が鉄板かなと思い相談してみると、驚いたように声を上げた。
『はい』
「Aちゃんでもそんなこと思ったりするんやなぁ」
何故か感心していらっしゃるが、私とて一般的な乙女である。
そのくらいの願望があっても不思議じゃないと思うのだ。
彼はうーん、としばらく悩む素振りを見せてからパッと顔を上げ私の肩にぽんっと手を置いた。
「よっしゃ、じゃ皆に協力してもらおうや!」
『…皆、ですか?』
キョトンとする私にニヤッと悪い顔をして笑う鬱様を見て
彼に相談したのは間違いだったかもしれない
という考えが頭を過ぎった。
そんなこんな(?)
で集まったのは、鬱様と私を抜く2名
オスマン様と、ひとらん様だ。
「いやぁ!Aちゃんも中々可愛いこと言うめぅ!」
「トントンに嫉妬してもらいたいって?もちろん手伝うよ」
オスマン様はこういうの好きそうなのでまだしもひとらん様がノってくるとは思わなかった…。
ってそうじゃない!!!!!!!!
『鬱様、ちょっとよろしいでしょうか?』
ちょいちょいと手招きするとへらりと笑って近ずいてきたのでそのまま背中を押し部屋の隅へと移動した。
『あの方たちは何故ここに?』
「皆に声掛けたんやけど、今暇なのあいつらしかおらんかったんよ」
『そうじゃない!!そうではなく!何故幹部様が私のしょーもない願いを叶えに来てしまったのかっていう話です!』
「僕もその幹部様の1人やけど?」
『鬱様はいいんです』
「最近、僕の扱い雑やな?」
まぁ、ええわ。そんじゃ作戦会議しようか?と席へと戻る彼の背中を見て隠しもせずにため息をついてしまう。
…………。
これはやはり早まったようだ…。
あれだけノリ気なのに今更お帰りいただく訳にもいかないし
ガクリと肩を落とし鬱様の隣に腰を下ろした。
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ノリカ(プロフ) - リクエストいいですか? 夢主がtnと新婚旅行に行くっていうのどうですか? (2021年4月17日 17時) (レス) id: 32ed1811bd (このIDを非表示/違反報告)
かっぱまき(プロフ) - 暁郗さん» 更新再開したら書き始めます!!リクエストありがとうございます!! (2021年1月8日 12時) (レス) id: fb765f023c (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - リクエストいいですか?夢主ちゃんがwrwrdメンバーの誰かにラッキースケベをしそれをtnに目撃される、というのです。いつもニヤニヤしながら読ませていただいています。好きです。 (2020年11月28日 22時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
かっぱまき(プロフ) - りんごさん» 現在のリクエストがそろそろ折り返しなので一度本編に戻ろうと思っております。もう少々お待ちくださいー (2020年11月2日 9時) (レス) id: fb765f023c (このIDを非表示/違反報告)
かっぱまき(プロフ) - 天井(あまい)さん» 皆さんの発想とても良いですよね…ありがたい限りです (2020年11月2日 9時) (レス) id: fb765f023c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱまき | 作成日時:2020年9月23日 13時