【request】彼の良いところ2 ページ25
『好きなところ、ですか?』
「あぁ、トントンはよくお前のことを言うからな、逆はどうだろうと思って」
トントンよ…思わぬ所で飛び火してます…。
後で外で惚気ないようにキツく言っておこう。
そう心の中で誓っていると、答えない私に痺れを切らしたのか何故かグルッペン様がトントンの評価すべき所を喋り始めた。
「あいつの剣の腕は素晴らしいものだと思う」
『前線で無敵ですもんね』
「頭の回転も速いから腹黒い家臣とも渡り合える」
『さすが貴族社会で学んだだけあると思います』
「手先は器用で、料理でもできる…しかも美味い」
『確かにトントンの料理は美味しです』
私も料理には自信があったはずだけど何でもこなす彼には適わない…
精進しよう…。
グルッペン様の言葉に同調してうんうん頷いていると「次はお前の番だ」と言われキョトンとしてしまった。
「俺はトントンの良い所を言ったぞ」
だからお前も早く言え、と
…子どもですか。
という言葉が喉まであがってきたのをどうにか抑えた。
『きっと、「全てです」なんて在り来りな言葉はお望みではないでしょうし…
そうですね、少し過保護な時もありますが基本的に優しいのが良いですね
見た目も好きですよ、特にあの赤い目は宝石みたいで綺麗です
あとは、剣も勉強も…料理すら、私の為に身につけてくれた一途さも良いと思っております』
「ほぉ、愛されてる自覚があるんだな」
『逆に何故無いとお思いで?』
愛されていることに自覚がなくそれを当たり前として生きていける程、自分は脳天気な人ではないですよ、と意味を込めてにこりと笑みを浮かべる。
一瞬目を見開いた彼だが、すぐに面白そうに口角をあげた。
「惜しいことをしたな、俺が先に出会っていたら俺の妻にしたのに」
『それは光栄ですね、…ですが、私はトントン一筋なので』
「そうか、それは残念だ」
何故だかすごく楽しそうなグルッペン様に違和感を覚えつつもその日の業務は終わった。
あの会話をトントンがインカムで聞いていたことを私は知らない。
……………
盛り上がっ…………た…?
【grさんとtnの話で盛り上がる】
リア様、リクエストありがとうございました!
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ノリカ(プロフ) - リクエストいいですか? 夢主がtnと新婚旅行に行くっていうのどうですか? (2021年4月17日 17時) (レス) id: 32ed1811bd (このIDを非表示/違反報告)
かっぱまき(プロフ) - 暁郗さん» 更新再開したら書き始めます!!リクエストありがとうございます!! (2021年1月8日 12時) (レス) id: fb765f023c (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - リクエストいいですか?夢主ちゃんがwrwrdメンバーの誰かにラッキースケベをしそれをtnに目撃される、というのです。いつもニヤニヤしながら読ませていただいています。好きです。 (2020年11月28日 22時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
かっぱまき(プロフ) - りんごさん» 現在のリクエストがそろそろ折り返しなので一度本編に戻ろうと思っております。もう少々お待ちくださいー (2020年11月2日 9時) (レス) id: fb765f023c (このIDを非表示/違反報告)
かっぱまき(プロフ) - 天井(あまい)さん» 皆さんの発想とても良いですよね…ありがたい限りです (2020年11月2日 9時) (レス) id: fb765f023c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱまき | 作成日時:2020年9月23日 13時