こんにちは愛する世界2【呪術廻戦】 (ページ17)

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110:ロキ(3) ページ17

【りぶ】

｢(もしAが居なかったら)｣

偶に考える。
多分だけど俺は余り変わらない。

でも、それはそれで

｢(ものすげぇやだ)｣

だから構え。俺が寂しい。
よって起こそう、ってな感じでお前の鼻を摘んでやる。

｢…Aー｣
｢ッ……すぅー｣

起きないし、口を開けて息されちったわ。
そうなるとあれだな。
もっと何か仕掛けないとダメだな。

｢…無理やり、舌…捩じ込むぞ｣
｢すぅー｣

薄く開いた唇に深く口付けて、息が出来ない様に舌を絡め取って。

起きて逃げようとするからベッドに縫い付ける。

俺の舌を噛もうとしてきたし。

顎を掴んで強制的に口を開かせる。

｢(嘘でぃ〜)｣
｢すぅー｣
｢(妄想でぇ〜す)｣

だってやんなら2人っきりの時が良いし。

｢つーか…全然起きねぇな｣

仮にやっても、傑に見物料よこせってなった時に顔面パンチ飛んで来そう。

｢(そういや、良いもん持ってるわ)｣

ズボンのポケットを漁って取り出したのは飴玉。
俺の糖分補給&お前の餌付け用。
袋の端を噛んで封を切って、中身をお前の口に押し込んだ。

｢早く起きろー｣
｢すぅー…ヒュこッ！｣

いまお前の口から出た音は、硬い物が勢い良く当たったやつ。
俺の予想だと、お前は息を吸った。
そん時、喉の奥に飴玉が吸い込まれてった。

｢…っ！…っ！！｣
｢……A？おはよう｣

ガバッと飛び起きたお前。
それに驚いて跳ね起きた傑。

お前が背中を丸めて必死に胸を叩いてるのを見て、傑がオロオロし始めた。

｢A！？｣
｢……ぐッ！ふっ！！｣
｢ぶははははっ！｣

ガチんと飴玉が歯に当たる音がした瞬間が楽しくってもう、思わず俺はバカ笑い。
何事かと慌てる傑は俯いて噎せるお前を摩ってる。

｢どうかした？大丈夫かい？｣
｢ふっ…う……か。川の、向こう｣
｢なに言って…｢理子ちゃ、がっ…手招きっ｣

このあと傑が本気で俺を殺そうとしてきた。

最初にお前らが居なかった訳はすぐ分かった。
報告書出してから飲みもんでも買おっかなーと廊下を歩いてたら、向かい側から夜蛾先が現れた。

｢あ！次の任務…？｣

何処で何かって聞こうと思って声をかけた。
したら背中に鬼を背負ってるっぽい状態で、俺の方に来て目の前で立ち止まった。

冷や汗が、までは行かないけど。
何か、っべーなーみたいな。

｢…Aを虐めたな？｣
｢俺、何かしましたかね…｣
｢ぐったりした状態で傑に抱えられていたが？｣
｢(あー……なる)｣

アイツはチクリに行ってた。