幽☆白 (ページ26)

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二十五話ページ26

コエンマ「あいつが生まれた家は代々霊力を持った人間が多い……まあその道では

由緒ある家系じゃだから産まれた時からAのことは認知していた

だからあいつ自身の目…左目が青くとも特に迫害を受けることもなかった

というより片目が青くその目で異形の者を見分け、もう一つの目で

人間を見る力こそがあの一族の特徴だからな」

蔵馬「なるほどだからあの時も浜田先生はあんなことを言っていたのか」

コエンマ「まあ…あいつはその力で大分不便な生活を強いられてきたらしいがな

だがお前らが今日見たAの力はそれとはまた別の能力だ」

幽助「別の…能力」

コエンマ「あいつは自分の血、肉又は命を何か……まあ…あいつはそれを神様と呼んでおるがな

とにかく神様に捧げることでそれを捧げた量によって

対象の者を癒したり時には命をさらってしまう事が出来るんじゃ」

幽助「命をさらう方が今日俺たちが見た力か」

蔵馬「ですが…その力は浜田先生にとってとても危険な能力ではないのですか」

コエンマ「ああ…怪我を癒す方はともかく命を奪う力は一度に大量の血肉を捧げなければならない

Aにとってこの力をを使うのは一回一回が命懸けじゃ

そして厄介なことに危険はこれだけじゃないんじゃ」

蔵馬「まだ何かあるんですか」

コエンマ「………Aの血肉は妖怪が摂取すれば妖力を増進し寿命をも伸ばす

人間があいつの血の一滴を飲めばたちどころに傷が癒える

そして心臓を喰えば死出の輪など比較にならない程の力を得て

永遠の命を得ると言われている

実際あの一族はその血を巡り争いあったらしい

そしてAの両親はAを守ろとして死に親族に殺されそうになった時

霊界がAを保護したんじゃ」